会長挨拶
新しい時代に向かって、はじめの一歩!
~「子どもをみる目」「自主的な精神」「図工の専門性」をもとめて~
会 長 辻 政博
◆平成21年度がはじまりました。今年度も皆様のお力を結集して「楽しい、豊かな図工の時間」の創造をめざして活動していきましょう。それぞれの学校にたった一人しかいない図工教師が連携し、研究・研修を深めていくことが、子どもたちに還元されていきます。
◆平成20年度は、「新学習指導要領告示」に対応する中で、「都図研創立60周年記念」や「InSEA世界大会」、「都図研西多摩大会」、「教育課程検討委員会まとめ」など、皆様のご尽力のもと、活発な活動を展開することができました。
けれども、平成10年の「学習指導要領」改訂以後、図画工作教育・美術教育の「時間数削減」状態は継続しており、「負の状況」は依然として続いています。また、団塊の世代の大量退職により、教師の「世代交代」が一層、すすんでいることを強く実感します。
平成23年度は、学習指導要領の「完全実施」ですから、当面は、「移行期間」にともなうさまざまな課題や問題を検討することになります。(ちなみに、中学校は平成24年度が「完全実施」ですが、今回の学習指導要領改訂で「選択」の時間を、美術の時間に繰り込んで行えなくなったため、持ち時間数が少なくなり美術教員の「非常勤講師化」がはじまると予想され、危惧されています。)
◆こうした時代状況の中で、ここ数年、都図研は、皆様のお力を結集して『子ども主義宣言』(07.5)の発刊、「∞のこどもたち展」(08.3)、、「InSEA世界大会」(08.8)、「谷川俊太郎詩のワークショップ」(08.11)、「教育課程検討委員会まとめ」(08・12)、「都図研創立60周年記念行事」(09.1)etc・・・と活動を展開してきました。また、教育世界の外部の方々からの図工教育への支援、応援も増えつつあります。たいへんありがたいことです。
◆本年度も都図研では、美術館との連携による鑑賞研究(国立西洋美術館、東京国立近代美術館・工芸館、東京都現代美術館)、都図研城北大会、研究局、研修局、特別委員会(「組織検討委員会」)、都図研ニュース、都図研HP、都展の運営、活動報告書の充実、上部団体の活動・運営など、さまざまな研究、研修事業、また、それにともなう事業を活発に展開していきたいと思います。
5月には、子どもの詩の絵本『谷川俊太郎と子どもたち』(仮題)の発刊や8月には「越後妻有プロジェクト」なども予定されています。
◆教員の世代交代は、すでに目にみえつつあります。たくさんの新たな図工の先生方が仲間に加わってきています。図画工作科の教師の「専門性」を高める研究、研修をさらに充実する必要があります。
子どもたちの80パーセントが大好きな図画工作が、都図研が70周年(次期「学習指導要領改訂」)を迎えたとき、週当たりの授業時間数が2時間となり、一年間を通じて、継続的に教育活動をおこなえるようになっていることが期待されます。「子どもをみる目」「自主的な精神」「図工の専門性」をもちながら、図画工作教育を活発に展開することが、10年後の未来につながっていくと思います。子どもや図工を取り囲むきびしい時代のなかで、図画工作の意義や価値を社会や外部に向かって発信していきましょう。今年度は、新しい時代に向かう「はじめの一歩」であると位置づけることができます。
今年度も皆様と協力、協同しながら、都図研は活動していく所存です。よろしくお願い致します。
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What is とずけん?
東京都図画工作研究会の紹介
東京都各区市町村の教育研究会図工部員、及び新たに東京都公立小学校の図工専科になられたみなさんの集合体が、「東京都図画工作研究会(略称:都図研)」です。都図研は、東京都の公立小学校の13の教科・領域の教育団体が集まった「東京都小学校教育研究会連合」(略称:都小研連)の構成団体のひとつです。各小学校から配分された会費で運営されています。
全国組織である「全国造形教育連盟(略称:全造連)」や「全国小学校図画工作教育連盟(略称:全小図連)」、また、「関東甲信越静地区造形教育連合(略称:関ブロ)」の構成団体でもあり、他府県との交流も盛んです。また、他校種との交流も盛んです。全国的に約1800人いる図画工作専科教諭の約1300人が都図研の会員です。規模も大きく、活動も活発で、これまで日本の図画工作教育をリードしてきました。
昭和23年(1948年)に結成され、2008年度で創立60年を迎えました。自主的で自由な精神を伝統に研究活動を続けてきました。
学校に恐らく1人しかいない「図工の先生」に埋没しないで、都図研の研究・研修会に足を運んでみてください。都内各地区から集まってくる実践家・理論家・研究者が、きっとあなたの「明日の図工」に活力と勇気を与えてくれます。そして、図工教師としての専門性を身につけてください。
まずは、これから届く都図研の研究・研修会の案内を見のがさず、ぜひ参加して、自分のからだで図画工作教育を感じて下さい。そして、図工を通して、子どもたちの成長に寄与できる喜びや苦悩を分かち合いましょう。
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