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更新日 2010-03-11

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不定期連載

「きみはなまいきなかみさまだ」日記

  • Written by 辻 政博

最終回

「盛り上がったイベント!谷川さんと子どもたちの詩の絵本原画展」

 昨日は、子どもの詩の絵本原画展『谷川俊太郎と子どもたち きみは なまいきな かみさまだ』(三晃書房)の展示会と記念イベント「松澤奈穂子さんの詩の朗読と唄の会」があった。
 午前中から、CCAAにてスタッフが集まり、作品搬入展示を行い、午後からのイベントに備えた。ギャラリーいっぱいの子どもたちや保護者の参加があり、たいへん盛り上がった。特に、見ている親御さんたちの表情が温和で、受容的な感じで、よかった。3年に渡る「谷川プロジェクト」も最後の事業となる。こうしたイベントは長い時間と奇蹟的な出会いによって営まれるということを改めて感じた。
image001-2.jpg会場設営完了。今回のイベントの立役者、横内先生の寝ずの踏ん張りで、今日に至った。ありがたい。 白い壁の作品たちは、印刷物とは異なり、とても強い光彩を放っている。午後のイベントを静かに待つ部屋である。image003-2.jpgスタッフもやっと展示・設営が終わり一息つく。3年間の長きに渡りがんばってきた高橋先生、時任先生、庖刀先生、本間先生ありがとう〜。

image026.jpgimage027.jpg

 絵本も受付にいっぱい並べました。思えば、この絵本の出版は、数々の出会いによって実現した。
(こんな絵本は、二度とできないかもしれない。ですぞ!)
作品や詩だけでなく、ワークショップの活動スナップも展示した。
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image009.jpgimage010.jpg さて、いよいよ松澤奈穂子さんのイベントがはじまった。歌声が響き、詩を読む声に、参加者が集中する。最初は、やっぱり緊張しますね。なにがはじまるんだろって。
 絵の作者と詩の作者を紹介しながら、ていねいに感情をこめて朗読する。自分の詩が詠まれたら、すごくうれしいですね。
 ちなみに、松澤さんは、数十年前、横内先生が担任時代のとなりのクラスの生徒だった。直接教えていたわけではない。どういうわけか、仲がよかったらしい。ここが横ちゃんの魅力だろう。

image029.jpg 視線が作品や作者、朗読に集中している。保護者の表情がとっても温かい。(思えば、図工・美術は、こうした努力を怠ってきたな!それが現在の状況につながっている。)
image030.png

 朗読の合間に、司会の柴田由佳先生が、絵を描いた子どもと詩を書いた子どもを紹介する。今日がはじめてのご対面・出会いなのだ。すっごいいい感じです。(これで子どもの活動が完結したと思いました)。
 いま絶好調!!の柴田先生の絶妙な司会で、緊張する子どもに負担をかけないように紹介しています。これは、通常の授業での柴田流の子どもとの接し方と同じですね。やっぱ、緊張しますよね。こんなたくさんの人の前じゃ。でも、自信にもつながります。
image031.jpg最後に、鈴石御大のあいさつで終了。CCAAがなかったらこうしたイベントもできなかったでしょう。ありがとうございました。(ぜひ皆さんも、夏休み、CCAAに一度はおいでください)。image032.jpg中華屋さんで反省会。皆さん、ほんとお疲れ様でした。

ひつじcafé 2009年7月21日より

第四回

「谷川俊太郎絵本『きみはなまいきなかみさまだ』の西原理恵子さんの「腰巻」のデザインがあがってきた!」

image003.jpg ここ数年に渡って継続的に粘り強く実施してきた詩人谷川俊太郎さんと子どもたちのコラボレーションによる子どもの詩の絵本、『きみは なまいいきな かみさまだ』(三晃書房)の「腰巻(帯び)」部分のデザインサンプルができあがってきた。デザイナーの佐武 絵里子が知恵をしぼって、つくってくれたものである。
推薦者は、今をときめく、マンガ家の「西原理恵子」さん。短いコピーとイラストが、シンプルで目を引く。6月には、その他の推薦も取り付け、腰巻付きの本が書店に並ぶ。5月の都図研理事研究会では、限定版で小部数であるが、販売できる予定(?)である。
 都図研がこれまでつくってきた本のなかでは、もっともポピュラーな本である。多くの一般の方、また教師、子どもたちが楽しめる内容となっている。谷川さんの詩、子どもたちの詩や字、そして、図工の時間に生み出された絵の面白さ、楽しさが伝わってくる。
 ぜひとも、各学校で、学校図書館に購入されたい。(個人でももちろんどうぞ!)
 ホント、やっと、やっと本ができあがりますね。長い間スタッフの皆さん、ありがとうございました。

ひつじcafé 2009年4月24日より

第三回

「西原理恵子さんに<腰巻>依頼」

 『谷川俊太郎と子どもたち きみはなまいきなかみさまだ』(三晃出版、6月刊行予定)の「腰巻」を「西原理恵子」さんが寄稿してくださることになった。現在、出版社編集部が原稿を依頼したところ。
西原さんは、現在「最強」の女性マンガ家!
『いけちゃんとぼく』(角川書店、2006年)は、「泣ける」マンガである。

ひつじcafé 2009年4月7日より抜粋

第二回

「谷川絵本『きみはなまいきなかみさまだ』の校正」

 昨日は、中野で、6時30分から、谷川絵本『きみはなまいきなかみさまだ』の編集会議があった。いよいよ編集も最終コーナーを回り、大詰めとなってきた。
 時任先生、高橋香苗先生、庖刀先生、杉山先生、デザイナーの佐武絵里子さんで、表紙からていねいに、順を追って、色、レイアウト、文字などをみていった。
子どもの詩は、子どもの「手書き」をそのまま生かして配置した。それが、実にいい感じで、「意味」もそうだが、「字体」というのもそれ自体が意味を発していることがよくわかった。こうした感じを受けることができるのも「書道」という文化がある国だからかもしれない。(もちろんたんにお手本をうまく書くというのではなく、筆圧や動き、バランスそれ自体が、その子の性格や感情を表している。)
 思えば、2007年発刊の『子ども主義宣言』(三晃書房)のインタビューの際に谷川さんにおたずねしたのが、きっかけだったので、足かけ3年に渡るプロジェクトであった。
子どもの詩の絵本『谷川俊太郎と子どもたち きみはなまいきなかみさまだ』(三晃書房)は、6月発刊される予定で、7月にはCCAAで、原画展示会を開催し、一区切りとなる。発刊は、たいへん待ち遠しい。
それにしても一つの活動・プロジェクトは、多くの皆さんの協力に支えられて実現していく。ありがたいことである。

ひつじ日和 2008年11月30日より抜粋

第一回

「谷川俊太郎ワークショップに子どもの豊かな時間が流れた」

image001.jpg
 あたふたと机が足りないなどとおおさわぎをしながら、会場準備をするうちに、子どもたちと保護者の皆さん、そして、谷川さんが集合し、高橋香苗先生の司会で、会がはじまった。ぼくの挨拶と活動の諸注意を済ませ、別室で、ワークショップがはじまった。内容は、子どもの絵を素材の子どもが詩をかくというもの。全然こちらも経験がないため、様子をみながら、進行ということになった。子どもの様子をみながら、谷川さんに様子を聞き、アドリブで調整しながらおこなった。保護者の皆さんには、申し訳ないが導入後、参観をご遠慮いただいた。

 谷川さんの話は、そっけなくていい。「読んで楽しいものを書いてください。」それだけだ。
 子どもたちは、自分の絵の前の机を運んで、書き始めた。さらさら書く子、固まってる子・・・・。言葉を書く行為というのは、造形活動と違って、直接、変化が目に飛び込んでこない。ぼくには、独特の体験だ。
 そのうち書き上る子どもが出てきて、谷川さんにみてもらいアドバイスを受けた。次々に、できはじめると列もできる。谷川さんは、丁寧にアドバイスをしていた。自分の詩を書く暇もないほどどんどんできてきた。はじめは、なかなかできなかった子どもも書き進めるうちにどんどんできてきた。時間をみるとあと30分。午前中には全員完成しそうだったので、昼食後、保護者の皆さんも参加して、自作の詩の発表朗読会をおこなうことにした。しかし・・・予想を超えて子どもたちはどんどん詩を書いている。すごいものだ。

image003.jpg 昼食をとって、記念写真撮影後、順番で、誌の朗読がはじまった。
 文字だけとちがって、声をともなう朗読はなかなかいい。内容もいいが、その子の感情やひととなりが、言葉とあいまっていい感じなのだ。そこにはいろいろなメッセージがふくまれるからだろう。
 次々に子どもの詩の朗読を聞いているとほんとに、いい感じであった。緊張した高学年、哲学的な少年、かわいい少女、幼い一年生・・・・どれもがほんとにいい感じである。もちろん谷川さんの詩もよかった。
 横をみるとあのこわもての時任先生が、涙ぐんでいるではないか。かなりジーンとくる豊かな時間がそこに流れたのであった。
 最後に、高橋先生の司会でみんなで拍手。「谷川さん、なにかございますか?」「何にもないよ」最後もそっけない。そこが実にいい。ほんとに大事なことは、大仰(おおぎょう)にしなくとも、こころに残るのだ。といっているように感じた。

image006.jpg 2年越しに計画を練ってきた「谷川プロジェクト」のワークショップが実現したが、そこには図工の新たな可能性をみつけることができたと思う、さらに、どうにかそれを「形」にしていきたいと考えている。プロジェクトはまだ続く。
 参加していただいた子どもたち、保護者の皆さん、絵を提供していただいた先生方、プロジェクト実施スタッフ、会場を提供していただいたCCAAの鈴石先生、そして、谷川俊太郎さんには、このようなすてきな時間をつくるために、ご協力いただきありがとうございました。

ひつじ日和 2008年11月30日より

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