「教育美術振興会評議委員会」・・・08/05/31(土)
しょぼふる雨の中、今日は、3時から(財)教育美術振興会の評議委員会があった。実は、午前中は、某研究会があったので、ダブルヘッダーだった。
昨年から評議委員になったが、1年経つのは早いものだ。多くの方が、大学関係の方で現場は少ない。教育雑誌というと、図工関係の専門雑誌は、日本には二誌しかない。『美育文化』と『教育美術』である。
両誌とも、専門誌なので、他の分野の専門誌より、読者数は極めて少ない。が、二誌しかないということは、逆に極めて貴重でもある。
「造形美術教育ジャーナリズム」という分野は、あるのか、ないのか?よくわからないが、ほんとうは、こうした分野が発達し、図工と外の世界が接続することは、図工教育の活性化につながるのではないかと期待もしている。
今日は朝早く、『美術手帖』の座談会の記事の校正をおこないFAXでBTの高橋さんに送った。
7月号は、6月中旬に出るらしいので楽しみにしている。まずは、図工の世界が多くの方の目に触れることが大切である。
現在、雑誌は重要な役割がもとめられている。それは、多くの人に図工の価値を伝えることである。
「CCAA総会」・・・08/05/30(金)
18時30分よりCCAAで総会がおこなわれた。19年度予算、事業計画、20年度予算、事業計画、役員などの承認がおこなわれた。
CCAAは、図工を核としたNPO団体で、市民のための芸術活動をめざす。言わば、可能性を秘めた実験場である。それは利潤の目的が至上ではない活動であり、多くの参加者、会員の力が必要となる。
都図研は、公教育における図画工作教育の充実をめざすが、その根底には、ARTをとおして人間が生きることにかかわるという共通の命題が横たわっている。私たちに開かれた視座をもたらしてくれる場がそこにあるのではないだろうか。
それにしても、多くの方に会員として参加していただかないと運動も収束してしまう。ぜひ興味のある方はご参加いただきたい。若い人にもぜひ参加していただきたい。
もしこうした運動が日本に根付くならば、少しは、日本の未来も希望がもてる状況となるであろう。
写真は、総会後の懇親会の様子。
「今週はきついにゃ〜!と『思想地図』」・・・08/05/29(木)
今日は出張がない。美育文化の評議委員会からはじまって、日曜日の夜まで、今週はずっと会議があって、中休みである。が、バレーボールの試合があって、誠之小学校が勝利した。文京区のバレー大会の準決勝なのであと一回勝つと優勝である。小生も久しぶりに試合に出場させていただいた。(アキレス腱は無事だった。去年は練習で親指剥離骨折!)
・・・ということで、今週はバテ気味だ。だから今日は涼しくて助かった。今週は、栄養ドリンクさま様である。明日はCCAAの評議委員会が、18時よりある。鈴石先生には今週3回会うことになる。しかしまあ、自分と比べると鈴石先生の仕事ぶりは、化け物のようである。何が彼を突き動かしているのだろうか?いまの私の場合は「アリナミン」である。
こんな調子なので本を読む暇がない。でも一冊買ってみた。『思想地図』(東浩紀、北田暁大編、NHKブックス別巻、2008)。
ニューアカデミズム以後、90年代を経過し、0年代を生きる若き思想家たちの著述集である。口当たりのいいことばの限界を超えて、また、現在の荒れ果てたニヒリズムを超えて、現在を生きうる示唆をそこに覗き込むことも大切であろう。でもな、買ったはいいが、読む暇がない・・・。
それから、「CCAA図工寺子屋」の宿題のハガキが来た。U・Tさん。6年目の女性の先生。6年目なり自校の子どもたちと、やっと、つながっているという気持ちがわいてき」たそうである。「異動になるのがつらい」とのことだが、今年もまだまだあるし、図工は一瞬一瞬が勝負である。新しい学校でも、貴方を子どもたちが待っている!がんばりましょう。
「東京都歴史文化財団」・・・08/05/28(水)
今日は、東京都庭園美術館で、東京都歴史文化財団が企画する「文化施設フォーラム2008—学校と文化施設を結ぶー」の企画に関する意見交換会があった。
東京都歴史文化財団とは、東京都が運営する「東京都庭園美術館」「東京都江戸東京博物館」「江戸東京たてもの園」「東京都写真美術館」「東京都現代美術館」「東京都美術館」「東京文化会館」「東京藝術劇場」「トーキョーワンダーサイト青山・本郷・渋谷」などの管理運営をおこなうとともに文化事業の実施や助成をおこなっているところである。
今日は、学校現場の実情を聞く会で現場の先生方と各施設の学芸員の方が18時から20時までザックバランに話し合った。
現場からは、江原先生、佐々木先生、渋谷先生、浜田指導主事、各館からは、佐々木さん、新田さん(文化財団)、河村さん(庭園美術館)、羽田さん(ワンダーサイド)、中村さん(東京藝術劇場)、高橋さん(たてもの園)、行吉さん(江戸東京)、郷さん、栗屋さん(東京都現代美術館)の皆さんが参加した。
いままでこんな財団があることもよく知らなかったし、まだ行ったことがない館もある。これらの施設をこどもたちのために役立てない手はない。
まだまだ周知できていない状況なので、有意義に活用できるような道筋が今後できていくといいなと思う。
東京都には、たくさんの文化施設がある。いろいろ調べて活用してはいかがであろうか。また、財団の方々には、現場の学校が、活用しやすい状況をつくっていただければと思う。
東京都歴史文化財団のHPは、
http://www.rekibun.or.jp/
「CCAA図工寺子屋、横内克之先生講義」・・・08/05/27(火)
「ことば」というものを日常的な使用から一歩踏み込み、厳密に駆使しながら、肉体的な図工の実践に切り込もうという横内先生の挑戦が、時とともに厚みを増し集約されていくように感じた。
これは、たんに批評的営為ではない。このことがいかに難しいかというのは、横内先生自身が、外部からのたんなる観察者ではなく、教育実践の当事者である点にある。
対象であるとともに、観察者でもあるというのは、矛盾した視点を同時に所有していることである。
これまで、図工教師は、ことばをもたずとも態度で、あるいは、情動的な感覚主義で自己自身の営為について、述べてきたわけだが、それだけでは、存立の正当性を主張できない状況が顕在化している。
また、これは一般に言われている平易なことばで語るということではない。むしろ、平易なことばや具体的な事象の限界はあきらかだと言うべきだろう。
思考や思想は、すでに抽象的であるからだ。わからないのではなく、わかろうとしなければ、永遠にわからないこともあるのである。
だから、ここにこられた多くの参観者が、横内先生の語りの言説に魅了されながらも、もう一歩踏み込んで、理解できるためには、僕自身を含めて、さらに修練が必要とされる。あいにく横内先生は仕事があって反省会には参加できなかったが、冷たいビールをひっかけたかったであろう。お疲れ様でした。
「美育文化協会理事評議委員会」・・・08/05/26(月)
月曜日は、6時から、「アルカディア市谷」で(財)美育文化協会の理事評議委員会が行われた。年1回の会であるが、毎年、今頃行われる。小生も末席を汚している。現場の人は少なく、行政関係、大学関係のその手の方々で占められている。
今回は、鈴石先生が、評議委員から理事になられた。現場感覚のご意見をばしばし吐いていただき、図工教育を盛り上げていただきたい。
帰り道、穴澤編集長と鈴石先生とレストランに寄った。二人とも仕事の鬼で、話の途中で仕事がはじまった。
話しながらメモを取ったかと思うと、バンバン携帯をかけはじめた。
電話のかかってきた皆さん!私はそこにたまたま同席しただけですからと言っておこう。でも皆さんのがんばりが図工を盛り上げるのですからよろしくね。
明日は、CCAAで横内克之先生の講演会がある。見逃すと悔いが残ります。ぜひ聞きにいこう。
「食う」・・・08/05/25(日)
高円寺で「佐世保バーガー」というのを食べた。佐世保というのは、旧日本海軍の軍港だが、佐世保では、マックが日本に根付く以前から、手づくりのバーガーを食べていたらしく、それは占領時につくられるようになったそうだ。今では、地元の郷土食として、売り出しているといことだ。
しかし、バーガーを食べるには、ガッブッと大口をあけていくわけだから、なんとも動作としては、荒々しい。「食う」という感じだ。動物的な感覚がそこにある。アメリカの獰猛(どうもう)さは、バーガーにある?かどうかはわからんが、そこには人間の欲望を直接的に喚起するような感じがある。
お土産にこれまた近くの有名?ケーキ屋でケーキを買った。こっちはエレガントなお菓子だ。口当たりは柔らかく、あまり甘くない。洗練された味わいがある。
それにしても人間は、いろんなものを食う。馬みたいに藁(わら)だけではだめなのだろうか?
個体保存だけなら、何でもいいわけだが、そこに文化が入り込んで、人間の食は、横滑りしていく。
「APA会議と映画『バベル』」・・・08/05/24(土)
土曜日は、朝2時から9時ごろまで、題材集を見ていて、それからひと寝入り。2時ごろ起きてお風呂から出ると、庖刀先生と全造連の永関先生からメールが入った。今からAPA(社団法人日本広告写真家協会)の「写真を使った美術の授業」の打合せをおこなうとの連絡。「え〜っつ!!!」「行ったほうがいいですか?」「待ってます」ということで、TAXで巣鴨のスタジオまでひとっとび。
学校側から、永関先生、濱脇先生、竹内先生、庖刀先生、APAから、鈴木英雄氏、城ノ下俊治氏、本間比呂志氏他数名のスタッフ、毎日新聞の鈴木大介氏で、会議がはじまった。
もともと「美術の授業に写真の授業がないのはおかしい」という思いからはじまったそうであるが、なるほど、写真も重要なというか、すでにARTの領域としては、自明のものであるので、なかった方が不思議かもしれない。これだけデジタルカメラが普及している状況のなかで学校の授業でも可能な状態になったとみることができる。そもそも「生活科」や「総合」では、デジカメは、すでに記録や資料作成として用いられてきた。
けれども図工や美術の授業では、写真のもつ可能性はまだまだ未開拓の分野である。こどもにとってどんなことができるか。表現として、人間形成のメディウムとしていろいろなことができるのではないだろうか。
反省会を近くのタイ料理屋でおこない9時過ぎに帰宅した。
TVをつけると映画をやっていた。音楽と映像に引かれてつい見入ってしまった。へんな構成で興味をそそられた。モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本の場面が交互に入り込み別々のストーリーなのだが、やがてそれらが交錯する物語につむがれていくそんな映画であった。
題名の「バベル」とは『旧約聖書』「創世記第11章」にちなんでいる。天まで届く塔を建てようとした人間が神の怒りにふれ、同一言語で話していた人間がばらばらな言語を話すようになり、世界各地に散っていったという物語のように、テーマはコミュニケーションの不全。
監督、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。出演、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、 ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子、アドリアナ・バラッザ。音楽、グスターボ・サンタオヤラ。2006年、アメリカ映画。
コミュニケーション不全のこの世界にあって、それらを接着させるには、茂木健一郎さんもこのHPで述べているように「想像力」がひとつの鍵であろう。
図工はそうした力を鍛える場である。
『バベル』公式ホームページは、
http://babel.gyao.jp/
「題材集」・・・08/05/23(金)
金曜日の夜は、出張もなく、「専科経営案」などの書類を書きながらやっと提出して、ふわっとした気持ちで、8時過ぎに家路についた。そして、すぐ寝てしまった。
が、2時に目が覚めてしまい、岡田先生から送られてきた研究局がはじめた「題材集」に目を通していたら、あっという間に8時半になった。6時間も経ってしまった。時間の経つのは早いものだ〜。
新生研究局の皆さんは、がんばって、題材集、局内研究授業、公開研究授業、美術館連携鑑賞教育研修、大会研究授業、60周年記念式典公開授業、研究報告書など、さまざまな研究関係の仕事にたずさわっている。
都図研研究局は、創立当初は、モサぞろいだったが、今は若い人が多くなり、若い先生方の指導力向上の場となってきてベテラン、中堅、新人が、かかわりあう中で切磋琢磨していただきたいと思う。
ところで、題材集だが、みているとその人なりがよくみえてくる気がした。研究局のはじめの一歩というところだろう。
僕の最大の関心は、この題材集ではなく、この先1年後のまた2年後の皆さんの変容である。期待したい。
写真は題材集のなかの雨宮玄先生の実践より。
「∞のこどもたち展シンポ記録」・・・08/05/22(木)
横内克之先生から、∞のシンポの(司会横内克之先生、講師、原島博先生、佐伯胖先生、辻、3月2日、日本科学未来館)記録が送られてきた。横内先生、記録の田中明美先生、お忙しい中ありがとうございました。
シンポから、あっという間に三ヶ月が過ぎたが、こうした記録作業は、あとになって振り返る貴重な資料となる。そこには、たくさんのヒントが埋まっている。原島先生、佐伯先生、貴重なお話ありがとうございました。
「何もかくことがない」・・・08/05/22(木)
昔、学生の頃、絵がかけなくて困った。技術ではなく、動機の問題である。そんな時、彫刻家の福岡道夫さん?のドローイングを目にした。なんと「何もかくことがない」と紙にかいてあったのだ。はっとしたのを覚えている。マレーヴィッチの「白のなかの白の正方形」も同じ感じかな?これは大人の思考かもしれない。こどもはもっとエネルギッシュでやりたいことがいっばいつまってる。
「ものづくり人材育成プログラム」・・・08/05/20(火)
今日は、都庁で「ものづくり人材育成プログラム検討委員会作業部会「工業科教員の専門性を高める研修プログラム検討部会」「小・中学校教員を対象とした研修プログラム検討部会」の第1回目の会議があった。
これは、東京都教育委員会が主催する「ものづくり教育推進検討委員会」の主に工業高校、高専の今後のあり方に関しての「報告」に基づいた作業部会である。
報告書では、国際競争が激化するなかで、産業教育は、まさに国家的な課題であるとしている。現在の工業高校などは、高学歴志向や普通科志向のなかで、本来の機能を果たしていないという認識から、人材育成にともなうプログラムを推進していこうとするものであるらしい。
昔、「産学一体」ということばがあったが、現在は、高度経済成長期ではないので、産業そのものが、単線的なものではなく、逐次変動していくパラダイムのなかにあり、それに対応する能力自体はいかなるものか、という観点がないとたんに専門性の育成といってもむずかしいのではないか、というのが、初発の感想であった。
なぜ私が呼ばれたかというと、小学校段階でのものづくり教育の実態や内容に関しての意見がもとめられたためである。工業科の教育に関しては、まったくわからないので、わからないなりに小学校の図画工作の立場から意見を言わせていただいた。(ピントはずれだったかもしれない?)
思えば、「図画工作」という教科は、中学や高等学校の「美術」「芸術」や「技術」ではない。さまざまなものが分化する以前の総合性をもつ教科である。
報告のなかで「ものづくり離れ、理科離れ」ということばがあったが、図工の実態は、80パーセントの子どもが、好きだという関心意欲の高い教科である。
また、教師の専門性とは、「教科の専門性」もあるが、教科を子どもに接続する「教育の専門性」も極めて大事であるとも主張しておいた。
教科の専門性が分化する過程で、子どもの学びと、教育内容のずれが大きくなっていくと考えられるのであった。
普段、産業のために図工教育を行っているわけではないが、自分の身体を通じてものとかかわり、感じ、自分なりの思いをもち、創意工夫しながら表現や鑑賞をおこなう図工教育は、さまざまな分野に通呈する人間の資質能力を育んでいると改めて感じたのであった。
会議が終わって外をみると「都議会」がみえた。たぶん都議会だと思うんだけど?都庁の31階はずいぶん高い。遠くにへんなかたちの高層ビルがみえたので、帰りの近くを通ってみた。なんとかモード学院、専門学校のビルらしい。その名も「コクーン」、繭(まゆ)のこと。流線型の形態は、直線型の高層ビル群のなかではひときわ目立つ。こうした建築も、さまざまなものづくりの知恵によってできていると思うんだけどね。
「都図研創立60周年記念西多摩大会実行委員会」・・・08/05/19(月)
本日は、福生第三小学校(河野先生)で西多摩大会の実行委員会が開催された。「牛浜」という青梅線の駅のそばの学校で、それでも都心からは2時間近くかかる。
今日は、新年度ということもあり、都図研本部からは、担当副会長の遠田先生、玉置先生、研究局からは、岡田先生、雨宮先生、吉岡先生、研修局からは鈴木先生も参加し、西多摩地区の先生方も集まり、熱心に協議がなされた。会場は、瑞穂第一小学校(大野先生)で、拝島から、「箱根ヶ崎」という駅で下車する。
実行委員長菅野先生を中心に、事務局金子先生、相田先生、島田先生、研究局千田先生、中山先生、事業局谷内先生、編集局有馬先生、分科会1、二橋先生、分科会2、笠井先生たちの役員をリーダーに西多摩地区の先生方の全員の協力で運営をおこなっていく。分科会3は、都図研研究局、分科会4は、都図研研修局が受け持つ。
記念講演に、北川フラム氏、指導講評に文科省の奥村高明先生が決まっている。今後さらに、細部をつめて、12月12日には、すばらしい大会がおこなわれることを期待したい。
「InSEA大会シンポ原稿と骨董クイズ」・・・08/05/18(日)
日曜日は、InSEA大会のシンポジウムの原稿を横内先生に送付した。都図研は、InSEA大会では、「連続個人発表」と「シンポジウム」をおこなうが、シンポのコーディネーターは横内先生が担当している。
日時は、8月6日(水)13時から。(会場は調整中)。シンポジウム講師は、奥村 高明 先生(文部科学省初等中等教育局教育課程調査官)、水島 尚喜 先生(聖心女子大学教授)、岩井 成昭 先生(現代美術家)、辻 である。
それから、「連続個人発表」は、6日の午前中にあるが、500件を超える発表に膨らんだため、大会本部の通訳がつくとは限らないということで、都図研の発表の通訳を、急遽、佐々木邦子さんにお願いした。奈良県に住む知人で、96年から04年までアメリカに留学していた。お忙しい中、無理をお願いして、通訳を頼んだ。プロフィールは、
・1986年から1987年まで会津若松教育事務所にてアメリカ人講師の通訳として勤務
・1987年から1996年まで9年間英会話学校、会津イングリッシュアカデミーに勤務。
・1996年に渡米。U.C.Berkeley ESL program に在籍。
・1997年 Berkeley English Academyに在籍。
・1999年C.C.S.F.(City Collage of San Francisco)卒業。
・2001年C.C.A. (California Collage of the Arts) 学部を卒業。
・2004年同大学の大学院を卒業。
・2005年帰国
・2006年テクノホルティ園芸専門学校にて英語講師
個人発表の方も6月中には、発表原稿をそろえて、通訳の佐々木さんに送付しないといけない。
午後は、足がなまってしょうがないので、散歩をした。50も半ばになると想像を超えて、身体が衰える。「江古田」の方まで散歩した。骨董屋で次のものを買った。
骨董クイズ1!写真1は、何でしょう?
写真1
答え。
岩手県の農家の屋根、ストレート。玄晶岩らしい。石を薄くして、屋根を覆ったのですね。そのままでもきれいですが、何かの下敷きにしても面白いと思い買ったのでした。
骨董クイズ2!写真2はなんでしょう?
ストレートの上に置いてみました。高さ2センチぐらい。小さいものです。
写真2
答え。
線香を立てる台です。ブロンズ製。ストレートの上にちょこんと乗っけるとそこに、ミニ宇宙が生まれます。文脈の異なったものとものを組み合わせるとまたちがった世界が生まれます。シュールレアリスムみたいですな。
「終日、寝て過ごす」・・・08/05/17(土)
土曜日は、午前3時に起きて、「ひつじ日和」を入稿した後、一日中、寝て過ごした。
午前中は、TVで映画をみた。『パンチドランク・ラブ』というもの。監督・脚本、ポール・トーマス・アンダーソン。出演、アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン。
変哲もない日常に、常に違和感を感じている神経症らしき主人公の様子に、「こういう感じわかるな〜」と、うなずきながらみた。
それにしても、アンディ・ウォーホルの描く「キャンベルスープ缶」のようなアメリカのスーパーマーケットで買い物をし、生活する姿は、有機的な人間生活にどこかひずみをもたらしているにちがいない。
それを救うのは、やはり「恋」というのはいたしかたないことかなのだろう?
最後のクレジットの虹のような絵の背景が安堵を誘う。
その後、ふたたび夜まで、爆睡。まあ、よく寝るは!
目が覚めてTVをつけると、ジュリア・ロバーツが出ていたのでみてしまった。『グッドナイト・ムーン』。監督、クリス・コロンバス。出演、ジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン。
こちらは、離婚家庭のドラマ。随所にアメリカの家庭生活とは、こういうものなのかと、感じ入りながらみた。
現代生活の先端をいくアメリカ映画は、娯楽映画でありながら、自分の日常性との差異を感じさせてくれる。半分は、アメリカ的な感覚が忍び寄り、半分は、もっとちがった感覚が自分のなかにある。
それにしても、アメリカでも日本でも子育てはたいへんである。
「東京都教育庁指導部にご挨拶」・・・08/05/16(金)
金曜日は、夕方、東京都教育庁に、ご挨拶に出向いた。本間理事長、南副会長、鈴木副会長、遠田副会長、高橋副会長、玉置副会長と連れだって、本年度の活動のご挨拶である。
指導課長の坂本和良先生、指導主事の松永かおり先生が、お忙しい中、こころよく対応してくださった。昨年度の都図研の活動資料を渡し、概要を説明し、今年度の活動へのご協力をお願いした。
都図研の活動も、まずは誠実に活動した成果を都教育庁の先生方に認知していただくことからはじめないと十分な活動へと展開していかないだろう。
昨年も、ご挨拶にうかがったが、この部屋は、誰もが忙しく働いている独特の空間をつくっていた。この日も相変わらず皆さんそうであった。
巨大な都庁ビルのこの部屋は「不夜城」なのだろう。
都庁は外からみると、まったくもって巨大である。都庁のまわりや内側には、さまざまなオヴジェや彫刻が設置してある。通路の途中、関根伸夫さんの彫刻らしきものを発見した。
くりぬかれた中をのぞいてみると、乱反射した夕日が、きらっと光った。
「都図研、夏季鑑賞教育研修会打ち合わせ」・・・08/05/15(木)
本日は、東京国立近代美術館で、毎年恒例になってきた都図研・美術館連携鑑賞教育研修会の打ち合わせをおこなった。
西洋美術館の寺島さん、酒井さん(森美術館に着任された)に変わって4月に着任した藁谷さん、近代美術館の一條さん、山口さん、現代美術館の郷さん、武内さん、また本年新たに近代美術館工芸館の今井さん、斎藤さんと都図研からは、研究局長の岡田先生、副研究局長の大畑先生、副会長の南先生と小生で、二回目の打ち合わせをおこなった。
今年で6年目を迎える鑑賞研究であるが、本年は、近代美術館の工芸館でおこなうことが、検討された。これまで、小学生には、「工芸」という領域は、なかなか縁遠いものであった。ということは、教師にも。
工芸を対象にすることで、子どものみることの意味をまた新たに問い直す機会ができるかもしれない。
単なる知識の教え込みでない工芸の鑑賞というものもあるだろう。子どもにとってみることは、大人が分節した領域的なものの見方ではない。それは、あくまでも、自分の感覚や思いが動くことのなかにある。
教師の側にとっても、この研修会は新たな体験になるに違いない。また来月、打合せをおこないプランを検討する。計画が決まり次第、お知らせで参加者募集をおこなう予定である。ぜひともよい研修会にしたいものだ。
「H20年度第1回都図研理事研究会」・・・08/05/13(火)
誠之小学校で、H20年度のはじまりの理事研究会があった。本間新理事長の舵取りの都図研の船出である。
会議そのものは、2時間程度だが、とても中味の濃い会である。新旧役員紹介からはじまり、事業計画、予算計画、研究局、研修局、広報局、特別委員会、創立60周年行事関係、大会関係、特別委員会、谷川絵本プロジェクト、教育課程委員会、全国大会、関東大会、InSEA大会、事務局関係などなど、次々に提案された。
これらの提案は、理事研究会が、実施される以前にそれぞれの局や部会で、会議がもたれ、計画が練られ提出されたものだ。ちなみに、本間新理事長は、すでに膨大な量の書類を作成している。他の役員も同じである。
このように都図研の活動は、多くの皆さんの力によってなりたっている。
現在、図工教育の存立が問われる時代の中で、こうした皆さんの努力は、図工教育の意義を社会に認知させていくことへの願いがこめられたものなのだ。
けれども、活動を推進するためには、思いだけではだめで、組織論や制度論までを考えておこなうことが大切であろう。すでに、時代は変化し、構造改革の波は、現場にまで押し寄せてきているのである。
こうしたことは、実は、現場にいる先生方にはピンとくるものではない。それはいたしかたない面もあるが、組織を存続させ、活動していくためには、かなり周到におこなわないといけない時代となったことは認識していただきたいと思う。
80名近くの会場に要らした理事の皆さんも各地区の代表者として、ともに図工教育を活性化していくためにがんばりましょう。
また、各地区の図工の先生方もともにがんばりましょう。
ところで、反省会で「ゆるり」とした表情の方がいた。前理事長の時任先生である。3年間の理事長の激務を終え、肩の力が抜けたようであった。
こわもての表情がゆるりとしているのであった。特に最後の1年は、全国造形教育連盟の事務局長も兼任していたため、ほんとんたいへんだったのだ。
数年前の時任氏 いやー、マジお疲れ様でした。時任先生というと、何千枚もの資料をこつこつと理事会用の封筒に袋づめしている姿が目に浮かぶ。この地道な活動のすごさが、実は都図研を支えてきたのである。
「グリーンマイル」・・・08/05/11(日)
土曜日は、病院の付き添いで自分も、ぐったりとなり、夜まで寝てしまった。起きてTVをつけると懐かしい映画をやっていた。『グリーンマイル』である。1998年のアメリカ映画で、トム・ハンクスが主演。皆さんもご存知かと思う。
30年代の死刑囚の独房での物語である。気の小さい、子どものようなこころをもち、また神秘的な奇跡の能力をもつ黒人の大男をめぐって、ストーリが展開していく。
映画にでてくるさまざまなキャラクターたちは、人間のもつ感情の機微・・・まじめさ、頼もしさ、繊細さ、友情、悲しみ、卑劣さ、残虐、憎しみ、ユーモアを存分に描き出している。
また、道徳、正義、死刑制度、差別、愛、生涯などの普遍的な人間的価値も描き出している。さらに、魂を吸い込んで浄化するようなオカルト的、宗教的な要素も取り込み、見るものを引き付ける演出がなされている。(物語には奇跡が必要かもしれない)
黒人の死刑囚コーフィーが、最後望みをたずねられると、「映画」がみたいという。確かに映画というものは、見るものを別世界へと誘う夢の装置である。(もしかして、20世紀最大の表現メディアかもしれない。誰もが映画監督にあこがれる?)
「グリーンマイル」というのは、死刑囚が、電気椅子まで歩むリノリウムの廊下の色だそうで、生と死の道のりを象徴している。
思えば、「生と死のグリーンマイル」を誰もが歩いている。そこにはさまざまな物語があるのだろう。
「後期高齢者と宿題5、6」・・・08/05/10(土)
世間をにぎわわせている「後期高齢者」の健康保険証をみた。自分の母親のものである。今日は、朝8時30分から、病院に付き添った。が、待ち時間の長いこと長いこと。3時間待って、診察3分、待ち、検査15分、待ち、診察5分で終了まで4時間かかった。自分の母親だけではなく、大勢のひとが辛抱づよくそこで、待っているのであった。
それにしても「後期高齢者」とはよく言ったものだ。あまりにも、ものを物的、量的に換算する感性が蔓延しており、人びとの顰蹙(ひんしゅく)を買うとは命名者には想像もつかないことだったとすれば、そこには明らかに想像力の欠如がある。
想像力とは、たんにすばらしい芸術作品をつくりあげる力のことではない。他を思う、他に思いをはせる力のことである。その意味で、私自身を含めて、現代は、想像力が喪失しつつある時代だ。
図工教育に意義があるとすれば、そうした力を育む可能性をもつということだろう。
それからCCAAワークショップの宿題5、宿題6(はがき)が届いた。K・Mさん、マントヒヒことS・Hさんありがとうございます。
K・Mさんは、「身体感覚の大切さを自分なりに考えていきたい」と述べている。「身体」こそは、すべての原基となるもの、と僕も考えています。身体と図工が、どのような関係にあるか探求してください。そこには、図工の秘密があると思います。
S・Hさんは、「つながり関係」から、ダンボールを材料とする題材を思いついたそうです。こういうのが一番大切ですね。講演やワークショップに参加して、自分に取り込んで、実践に活かす。これこそが、今言われている「活用」ということでしょう。ぜひ実践してどんなことができたか、教えてください。楽しみにしています。
「都図研事務局会」・・・08/05/9(金)
金曜日は、本間理事長の学校で、事務局会がおこなわれた。事務局長の加藤幸子先生、サタンこと福岡先生、新人の渡邊先生、服部先生、広報局長の庖刀先生が事務作業に追われた。ありがとうございました。
この事務局会は、実は表に出ない地味な活動であるが、都図研の活動を支える極めて重要な会である。
派遣依頼関係、各局資料関係、渉外関係、予算関係などの作成配布、調整をおこなう機能がある。これを怠ると活動が円滑に進まず停滞する。
この日は、来週の理事会で配る、各地区配布物の仕分け作業をおこなった。
まず、各地区名の入った封筒を用意し、机に並べる。幾種類かの配布物を各地区別の学校数に合わせて、数えながら、置いていく。同時に「都図研ニュース」を印刷する。今回は4Pなので、表裏で、1300枚×4回印刷し袋詰めする。すべての資料を袋詰めすると、ダンボールに詰め、宅急便で、誠之小学校に送付し、理事研究会で各地区に配布する。理事はこれを持ち帰り、各地区部員に配布する。島嶼や一部地域は、直接郵送する。
こうしてさまざまな資料、情報が各学校の図工主任に届く。
都図研の活動というと、華やかな側面に目がいくが、事務局をはじめとする各局のなかでも、また、それぞれの地味な段取りがあり、さまざまな活動が展開している。これらは、すべて自主的な活動であり、この自主的な活動に、日本の図工教育界のなかでも、突出したパワーを展開する都図研の活動の本質がある。そこには、図工を盛り上げようとする図工専科教師のこころいきがあるのだ。
他のほとんどの造形美術教育団体が機能不全に陥りがちなのは、こうした作業の担い手がいないことに起因している。また、だいたい図工教育に関してのとんちんかんな発言は、こうした活動の総体を体験し、把握していない者がよくする傾向がある。まず図工の理念を語るなら、「袋詰め」作業からしたほうがいいですよ、というのが僕の実感である。
帰りは、落合六小近くの「蕎麦屋」で反省会をおこなった。閑静な高級住宅地で、ほとんど店がない。が、その住宅地の目立たない路地裏に、古い日本家屋を利用した風情あるお店であった。なかなかおしゃれでいい感じだった。HP担当の菅原先生も品川からタクシーで反省会に駆けつけ楽しいひとときとなった。
「風邪っぴきと城北大会実行委員会」・・・08/05/8(木)
油断してはならぬ。あー、今週の火曜日は、何もなかったんだな〜仕事が。だから、「スキ」ができたんだ。スキができると、忍び込む奴がいる。「風邪」という奴が入り込んじまった。むむっ!ほんと油断ならぬやつじゃ。ということで、のども痛く、調子が悪い今週である。が、あと一日、アリナミンの御世話になりつつ、乗り切ろう。
HP担当の菅原先生もゴールデンウィークは、風邪でダウンであったそうだ。ということで、理事会で発表する予定であった「都図研創立60周年記念Tシャツ」見本は、今度の土曜日、日曜日に制作するらしい。間に合うかな?間に合うといいな〜。でも健康第一でお願いします。
今日は、板橋区の「成増」というところで、城北大会の実行委員会があった。成増小学校は、大会の会場校でもある。池袋から、東武東上線、急行、準急で、15分の一つ目の停車駅。駅からは、徒歩5分弱というアクセスのよさである。来年度の都図研大会の準備。大会は、2年前から、少しずつ準備される。都図研大会の質の高さや規模の大きさは、こうした努力によっている。
都図研のなかでも、城北ブロックは、最大の地区でもある。板橋区54校、豊島区23校、足立区72校、練馬区69校、北区38校と、総計200をゆうに超える小学校が集まっている。こうしたパワーをひとつにまとめ、図工のよさを示してほしい。
「宿題5と文京区小研総会」・・・08/05/7(水)
CCAAのワークショップの宿題5が来た。「あるもの」と「あるもの」が関係付けられる時に「意味」が生まれるのだが、それをさまざまな名画のカードを「お話、物語」を介してつなげていく遊びにも似た行為は、大人にとってもたいへん楽しかったようだ。
話をしたこともない人とすぐうちとけることができたマジックは、物語がもっている力だとK・Tさんは述べている。ほんと僕も不思議だなあと思います。逆に人は何かを介してしか、つながることができないのかもしれませんね。
それから、K・TさんはP・クレーのハガキを送ってくれた。『クレーの日記』に収められている詩だそうで、なかなかイカしたことばが綴られている。ありがと〜!
また、水曜日は、文京の区小研の総会があった。講演は、絵本作家の内田麟太郎氏。ナンセンスなヒョーヒョーとした話が特徴。なんとなくおかしい。が、本心は、恥かしくて絶対言わないぞという、ダンディズムが見え隠れする。が、教師というのは、どこか、教訓をほしがる生き物なので、話ずらそうなところも見えた。内田先生とは、昔、長崎の絵本学会のレセプションで同席したことがあるが、かわらずシャイな感じであった。
総会は、概して退屈なものだが、これがないと組織の根本がなりたたない。「組織論」は、研究(ソフト)を成り立たせる重要なハードである。心情だけでは、成り立たないものがそこにある。このあたりが、わかっていないと、非常に恣意的な組織論になってしまう。
それから、都図研大会をおこなった青柳小の前部長の榎本先生、アキレス腱を切って、しばらく図工部は、お休みとの事、ほんとうに、お大事にしてほしい。
反省会は、「茗荷谷」のイタ飯屋。いっぱい飲み屋とは、ちがう文京図工部の反省会。部長の大道先生が、仕切ってくれている。「部長をやっても、やらなくても、やってることは、おなじだな〜」とは、大道先生の言。(やってくれる人がいるから、みんなが参加できる。ありがとうございます)
都図研も、いよいよ来週の火曜日、理事研究会があり、始動する。
「始動する都図研と宿題4とパスキン展」・・・08/05/6(火)
連休なのに都図研メーリングリストは、いろいろなものが、飛び交っている。「都図研ニュース」は、庖刀先生が、がんばって編集している。「創立60周年記念Teacher`s Works展」は、高橋香苗先生。HPも菅原先生が更新中である。それに、研究局の皆さんも「題材集」を編集している。その他、本間理事長をはじめ、それぞれの担当の方が、資料と手配をしてくれている。いよいよ本年度の都図研の活動も開始される。実感が湧いてくるのであった。
ところで、CCAAで行った鑑賞カードのワークショップの宿題がまたきた。T・Y先生。ありがと〜う!ていねいに封書で、イラスト付きの意見が述べてあった。 面白かったのは、「カードの位置や向きにも各々の意味が生成されている」という意見。なるほど、そうか!空間や時間やイメージが、位置や向きによって、関係付けられ、そこに意味を生み出す。ただ、並列に機械的に並べるのではなくて、たとえば、海は遠くにあるので、他のカードから、離して置く。大発見ではないですか?
もしかして、最近、よく言われている「イメージのリテラシー」につながるものかもしれませんね。自分の表現にも、こどもの表現にもあてはまる秘密がそこにあるかもしれません。もっと研究して教えてください。
それから、月曜日は、宇都宮美術館に「パスキン展」をみにいった。パスキン(1885—1930)は、予備校生時代に知った。その柔らかい真珠色の色調の切ない雰囲気の油彩画で、惹かれるところがあった。それは、どこか「放浪」のにほいがするのであった。当時は、画集もなく、よく見たことがなかった。
ブルガリア生まれのユダヤ人。本名、ユリウス・モルデカイ・ピンカスのPINCASの文字を並べ替え「パスキン」にしたという。
会場に着くとその作品のほとんどが、ドローイングであった。けれども、おびただしい数のドローイングこそが、パスキンを示していた。
写真の図版は、「キューバ風景」(1917)。パスキンは、「主義」にとらわれることなく、自分の目の前にある事象に、小さな紙片とそこに引かれる「線」を介して向き合う。そして、そのまなざしは、生活の周辺へと注がれている。
解説の有木宏二氏によるとパスキンには、「二重の離脱」があるという。
「そのような自己否定こそ、パスキンのまなざしを位置づけた最大の要因ではなかったかと思われるのである。それは、父との決別、すなわちユダヤ社会からの離脱へとパスキンを促し、さらには、ヨーロッパ的な価値観からの揺曳(ようえい)という、二重の離脱を生じさせた。」(展覧会カタログP11。辻注、パスキン一族は、スペイン系のユダヤ人で、貴族的な優越心をもっており、パスキンは反発していた。)
自分を支える大きな価値から、離脱した時、みえてくるもの、それが、パスキンがドローイングを通して表現したものだろう。そこには、愛らしく、切ない感情が風のように流れている。
「墓参り」・・・08/05/4(日)
日曜日は、墓参りに行った。そう言えば、去年の都図研大会の青柳小の入り口の坂道の横には、お墓があったな。でもみえないようにサクで覆われていたな。
シンポジウムだったか、最初の挨拶だったかわすれたが、だいそれたことに「教育は死を隠蔽している」と、のたまわってしまったことを思い出した。
「人はかならず死ぬ」ということは、皆知っている。でも、死そのものはよくわからないものだ。自分が死ぬ体験は一度きりで、しかも不可逆なので、誰もその体験を語ることができないからだ。
けれども、それは観念的なものではない。死は、生のうちにあるのだ。
父親が死んだ時、孫たちは、一瞬息を止めてから、ぽろぽろと涙を流した。ひとが死ぬものだということを自分の内に繰り入れた瞬間である。
ひとは、死を受容しながら、成長していかねばならない存在ではないだろうか。輝くような生の充溢は、絶えず入れ替わる生と死によって支えられている。
満開の桜は、すっかり散ってしまい青葉となったが、そこにも生と死のドラマがある。
鉄塔の上にひろがる空に、初夏のにほいがした。
「図工スピリッツ!美術手帖座談会」・・・08/05/3(土)
CCAAで、美術手帖の座談会を行った。出席は、文部科学省奥村高明先生、首都大学東京長田謙一先生、CCAA代表鈴石弘之先生、都図研研究局長岡田京子先生、そして、司会の辻である。
「スピリッツ」は、魂、エキス、時代状況、そして、励ますなどの意味があり、今回の座談会は、新学習指導要領を中心に、現場の子どもから、ポストモダン現在の世界までの幅広い視野の中で、各先生方の立場、視点から、図工、子どもについて「図工スピリッツ」というキーワードのもと、ザックばらんにお話をいただいた。
いやー、それにしても司会というのは、緊張する。その日も3時に起きて、資料に目を通したが、少ないページ数のなかに収めるためにどうしたらよいか?また、一般読者にもわかるような話し合いにするにはどうしたらよいか?
おまけに、CCAAにむかう途中の喫茶店で、めがねのフレームが折れてしまった。(ああ、ジョン・レノンモデルの僕の丸めがねちゃん・・・)
- 子どもたちは、図工が大好きである。が、必要か?
- 「学習指導要領」って、何?
- ポストモダンな世界の中での図工、ARTの可能性。
について、2時間ほどお話をいただいた。
これを、6ページにまとめるのは、至難の技かもしれない。でも、美術手帖編集部の腕のみせどころだろう。迷司会の進行の悪さを棚に上げ、あとは、期待するのみである。それにしても、奥村先生をはじめとして、皆さん、協力的にしかもクレバーにお話をいただき、ありがたかった。話し合いというのは、その前提に、協調して、何かを生み出すという姿勢がないと、よい方向へむかわない。
美術手帖7月号は、6月17日発売ということなので、どんな記事になるか楽しみである。
「夜汽車に乗って」・・・08/05/3(土)
ゴールデンウィークなのだが、いっこうに休日感といったものがないよ〜ん。
TVで、うちの子どもが子どもの時によく聞いていた「YUKI」さん(ジュディアンドマリー)というミューシャンの「夜汽車に乗って」というのを見かけた。もう一度聞きたいと思い「検索」をかけたらひっかかった。
http://jp.youtube.com/watch?v=8jdOVu6L7vE
であるが、映像の「ルービックキューブ」の早業のものすごいこと。社会に役立つと思えないこのスゴ技は、役だたないからこそ、すごいのではないか?純粋な努力というのは、それだけでインパクトがあるものだ。そこにいたるさまざまな戦略や努力というものがそこにあるからだろう。ARTに似ている?
今日はCCAAに、美術手帖の座談会にお出かけだ。でも、天気がよくないな。
「都図研西多摩大会に北川フラムさんがやってくる!」・・・08/05/2(金)
12月12日に行われる「創立60周年記念東京都図画工作研究大会西多摩大会」の記念講演が、北川フラムさんに決まった。
北川さんといえば、おととしの越後妻有トリエンナーレへの都図研のツアーでの参加、研究局の講師、『子ども主義宣言』の記事など、都図研とは縁の深い方であり、応援してくれる外部の貴重な方々のお一人である。
それが今年の大会では、じっくりと講演が聴ける。現代の美術関係者のなかでは、ARTがもっている力を最大限に生かし、人間の生活や社会に大きな活力をもたせることを可能にした功労者ではないだろうか。
北川さんに関する詳細は、
http://www.artfront.co.jp/jp/afg01_6.html
まで。
交渉をしていただいた柴崎先生にもお礼を言いたい。ありがと〜う!!
「都図研 教育課程検討委員会」・・・08/05/1(木)
連休明けの水曜日、本年度はじめの教育課程委員会が誠之小学校でおこなわれた。委員長の平田耕介先生をはじめ、あらたにメンバーが編成された。
「学習指導要領解説」が、6月末ごろ、告示されそうなので、詳細は、それ以後に検討されるが、おおまかな予定としては、12月の都図研西多摩大会以前に、パンフを作成、発行することが計画された。
さまざまな「学習指導要領解説」の解説が各方面からだされるであろうから、都図研としては、具体的な実践と絡めながら、検討できるものを提案しく方向性が話し合われた。
文部科学省のHPでは、「小・中学校学習指導要領の改訂に伴う移行措置案関係資料」が出ましたのでご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/080424.htm
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