とずけんどっとこむ

更新日 2010-03-11

HOME > ひつじcafé > ひつじcafé2月号
.

東京造形大学教職の会」・・・2010/2/28(日)

image003.jpg「東京造形大学、諏訪敦彦学長の共同監督作品『ユキとニナ』。子どもの成長をテーマにした作品。まだ見ていないが、どんな作品だろう?2009年カンヌ映画祭出品。」 ○土曜日は、昼間は寝ていたのですが、夕方から「東京造形大学の教職の会」というのがあって、はじめて参加しました。小学校からの参加は、はじめてだそうです。ぼくは、1980年に造形大学を卒業し、30年がたとうとしています。
出身の教員の参加は、植田先生、田中先生、大澤先生、古田先生、小島先生、石丸先生、高井先生、戸村先生、高浜先生、山廣先生、庭野先生、中村先生、中野先生が出席されていました。各県の公立、私学の中学校、高等学校、特別支援学校の在籍する造形大出身の先生方です。同級生やいつも一緒に仕事をしている先生もいました。
大学からは、諏訪学長、大野事務局長、越村学部長、田中さん、森友さん、奥野さん、松尾教授、森教授、そして、教職課程の春日教授、小林准教授が参加していました。
ぼくは、単に親睦会かなと思って参加したのですが、たいへんまじめな会で、それぞれの先生方からの近況報告や大学への要望などの意見が出されていました。近年、東京の図工専科に造形大学出身の教員が結構入ってきています。ここ4,5年は、団塊の世代の退職によって、美術大学の学生は、東京都の図工専科に、なりやすい時期でしょう。自分のARTの専門性を子どもにうまく接続できれば、こんな楽しい職業はないかもしれませんね。(でもたいへんな職業であることも事実です)
少子化の現象にともなって、大学も経営困難の時代に突入しつつあるようです。特に、私学の美術大学は、学生獲得競争の時代に入っているようです。
でも、あまり、大学自体を管理的にシステマチックな体制にしてもあまり意味がないとぼくは思いました。ARTというのは、「遊び」がないと何も生まれないからです。子どものまた人間の生きる意味を根源的に問いながら、何かが生み出る場を開いていくことが肝心だと思います。
諏訪敦彦学長は、映像専攻の出身で、40代の若い柔らかな感性の方と感じました。09年のカンヌ映画祭出品作品のパンフレットをいただきましたが、少女の成長をテーマにした映画で、機会があったらみてみたいと思いました。

○小林先生が、辻先生は「加川良」みたいですねと言われた。…実は、加川良さんの唄は、高校生の時一番よく聞いた唄なのであった。当時、加川良は、吉田拓郎と並んで、一番売れていた。
ぼくの人格形成に大きな影響を与えているかもしれない。最初は、高田渡のマネージャーをしていた。その後、歌手となった。高田渡を題材にした『下宿屋』という唄もある。本名は、小斎。友部正人の「トーキングブルース」に「小斎くん」という詞が出てくる。
今日は、懐かしい、Hoboな加川良さんの唄を聞きながらのお別れです。

加川良さんの「ラブソング」は、

http://www.youtube.com/watch?v=zOzNyVdOnSg&feature=related

『コオロギ』は、

http://www.youtube.com/watch?v=_tzuEs3w8F0

『親愛なるQに捧ぐ』は、

http://www.youtube.com/watch?v=C_Z8suYuABE&feature=related

第3回東京都造形教育協議会」・・・2010/2/27(土)

image002-2.jpg「8時半に会議が終了し、反省会へ。一応これで、今年度は締めです。今年度はお疲れ様でした。来年度もよろしくお願いします」○昨日は「都造協」(東京都造形教育協議会)が、青柳小学校で18時30分から行われました。雨の中、都図研の役員、都中美、都高美工研、全造連の先生方が集まり、来年度の予定と各学校種の連絡が行われました。来年度は、秋ではなく、8月初旬に「全造連福島大会(5・6日)」と「関ブロ静岡大会(9・10日)」が、予定されていて、そのためには、関ブロの都県代表者会議などの手続きをいつもより早めに設定していくことになりました。
この会はほとんど知られていませんが、かなり重要度の高い会議で、関ブロや全造連の活動のカナメとなる会です。が、一方で、組織の有機性に欠ける部分も内在していると考えられます。
造形美術教育の個々の先生方と造形美術教育全体の「連帯」の低さは、近年、世代交代と共に、より一層すすんでいるとぼくは肌で感じるのです。
ぱあ〜っと、最近の造形教育の世界の動向をみると、個人化の傾向がすすみ、トピック的に活躍される方や制度をうまく活用して活躍される方もたくさんおられます。が、多くの力のある人材が、そうした傾向に流れてしまい、地道な現場の連帯をつなぎとめる方向へと働かなくなってしまいました。ほんとうの「危機」は、そこにあります。
ちなみに、2000年代になって世間では「新自由主義」の色合いが急速に強くなりましたが、その「競争原理」「効用性」「個人主義」的な傾向が、教育及び造形教育の世界にも敷衍(ふえん。広がること)しているようです。そうした状況のなかでは、「利益誘導型」の心性や活動に転化してしまいます。「他者を有効に利用する」ことが、そこでは行われますが…はたして、そうした人間の関係は、ほんとうに実のあるものかどうか…と、立ちすくむ今日この頃です。

○天才!矢野顕子さんは『電話線』のなかで、「砕け散った夢のかけらは 少しずつ集めていきましょう」と元気に歌っています。今日は、アッコさんの唄を聞きながらのお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=UQwbI2AjKv8&feature=related

都図研・研究ゼミの発足」・・・2010/2/26(金)

image002.jpg「研究ゼミの計画について、知恵を絞り合うベテランの先生方。ほんとにいい先生たちですね。若い図工の先生方も、一緒に勉強しましょう」○昨日は夕方から、花園小学校で来年度発足の都図研・研究ゼミの計画案を練りました。現在、研究局と研修局が存在しますが、それとはまた異なった、経験年数2年〜10年未満までの図工教師を対象にしたゼミで、年8回程度の研修を予定しています。企画のメンバーは、横内先生、高橋香苗先生、辰野先生、南先生、大畑先生、岡田先生、辻です。これは、現在、10年経験未満の図工教師が、41パーセントを占める現状に対応してのプロジェクトです。初年度なので、様子を見ながら、今後、実施していきたいと考えています。
image004.jpg「新宿・花園小学校。目の前に高層ビルがびっしりあり、迫ってくる。ところ変われば、図工室も変わる。ホント!地域によっていろんな図工があるのですね」3月の理事研究会で「受講のお知らせと申し込み」についてプリントを配布して、周知する予定ですので、受講を希望する、各地区の図工の先生方は、各地区の理事の先生方から「チラシ」をもらって、申し込みください。

○帰りは、「新宿三丁目」から、副都心線で帰宅しましたが、立ったままウトウトしてしまい、「池袋」を通り過ぎてしまった。トホホ・・・。よって、今日は、『悲しくてやりきれない』(矢野顕子ヴァージョン)を聞きながらのお別れです。


http://www.youtube.com/watch?v=zieA3n5lkJg&feature=related

いつの間にか忙しくなってきた&おじさんの隠れ家」・・・2010/2/25(木)

○12月に復帰して、セーブしながら、やっとこやってきたが、いつの間にかいつものように忙しくなってきた。歩きはかなり復調してきたが、手などに、すこししびれがあるので、気になるといった状態です。

○昨日は、AさんとMさんと某所の飲み屋で飲んだのですが、そこが、昔、都図研の先輩方とよく行ったたいへん庶民的なぼろぼろの飲み屋さんで、懐かしかったです。こういうところで、皆さん、飲みながらなんだかんだと、大きな声でしゃべっていました。こういう場所での言葉が耳に残っています。後になって、貴重な財産になりました。
こういう場所は「おじさんの隠れ家」的で、もしかしてとても大切な場所なのかも知れませんね。

カポタストあんどワークショップデザイナー」・・・2010/2/24(水)

image002-2.jpg「上がカポタスト。フレットを押さえる。下は、指にはめるピック」○はじめは昨日の続き。「カポ」を持っていないので、池袋に買いに行ったが、店がわからない。昔行った「ヤマハ」は、パチンコ屋に代わっていてなかった。パルコの別館に「石橋楽器」をみつけた。カポもいろんなのがあったが、ねじ式はめんどうなので、ばね式を買った。結構高い。いままでは、「割り箸」を輪ゴムで留めて、カポ代わりにしていたので、必要なかった。だいたいそんなギターをひくわけではないので、いらなかったのだ。
それからオマケに、指にはめるピックも買った。いつもは手で弾くだけで十分なのでピックは使わない。が、実は、キヨシローは、三角のピックではなく、指にはめるものを使っている。演奏中、落としたり、なくしたりしてしまうので、指式にしているのだそうだ。

○新刊本のご案内です。去年、都図研でもお世話になった東大の秋田喜代美先生編集の本で、教職研修総合特集『教師の言葉とコミュニケーション』~教室の言葉から授業の質を高めるために~、教育開発研究所発行、¥2400+税。3月1日出版。柴崎裕先生も文章を書いているそうです。興味のある方、ぜひご購読を。

○青山学院大学の教授で、「がんばれ図工の時間」でお世話なっている苅宿俊文先生が学校にいらした。いろいろな話をうかがったが、大学では、最近「ワークショップデザイナー」の講座を開いているそうである。これは、文科省の「地域教育育成専門員」という資格を得られるもので、こうした「資格」をもって、地域の教育や学校支援教育、社会教育などに参加していこうとするものだそうである。
詳しくは、下記HPへどうぞ。

http://www.hirc.aoyama.ac.jp/wsd/index.html


○今週は、生温かくなってきましたね。こんな夜は、事細かに、管理された世界から、境界線を越えてどこかにいきたくなりますね。今日は、ライ・クーダー の「Across The Borderline」を聞きながらのお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=I8PGr6uWru0&feature=related

そろそろ卒業式が近づいてきました」・・・2010/2/23(火)

○あと卒業式まで4週間とちょっとですね。そろそろ卒業が近づいてきました。今週は、「6年生を送る会」があります。また「謝恩会」の練習などもはいってきました。教員の出し出し物は、「ゆず」の『虹』という曲の合奏と唄です。どんな歌だか知りませんでしたが、練習で聞いて、ずいぶん早口なのでびっくりです。
 楽器は、ギターをすることになりましたが、楽譜は読めないので、「コード」をみると、「Bナントカナインス」???ちょっとおじさんには、むずかしすぎです。困っていたところ、もとフォークシンガーのS先生が「カポ」(カポタスト。フレットを抑える道具で、キーを挙げて簡単なコードで弾けるようにできます)で簡単になりますよ、と教えてくれた。当日までにS先生に教えをこうて、できるようにしないといけないですね。
「ゆず」の『虹』は、こんな曲です。CMで聞いたことがありました。

http://www.youtube.com/watch?v=QiaZYKr1frM&feature=related

寒椿」・・・2010/2/22(月)

image002.jpg「散歩の途中の見事な椿。こんな花を咲かせる栄養はどっからくるのでしょか?土からでしょうが、それにしてもすごい力を地中から汲み上げているんですね。そして、椿のすごいところは、いさぎよく、ぼとっと一挙に花ごと落ちるところです。娘、撮影の写真。よくみると飛行機雲がみえます」○母親と娘と車いすで喫茶店まで散歩。途中の椿が見事だった。しかし…出かけるまでの身支度がたいへんだ。手間がかかる。天気はよかったが、たいへん寒かった。コーヒーも早々に帰宅して、2回目の風呂に入って背中を温めた。時々来る知人の実家が、九州別府にあり、自宅には温泉があるそうだ。いいなあ。

○日曜日は、玉置先生から印刷入稿のお知らせメールが届いた。やっとできましたね。ありがとうございました。がんばりました。今週は、「研究局の次年度に向けての協議」と「都造協」(東京都造形教育協議会)がある。その他、打ち合わせなどが2件ほど入っている。次年度へと動きがシフトしつつあります。

○さてさて、一句

今生に 花狂おしく 寒椿

介護あんどライ・クーダー」・・・2010/2/21(日)

○昨日と今日は、母親の介護である。おむつを替えたり、透析の迎え、食事の世話をしたりするなどして過ごす。

○『H21年度東京都図画工作研究会活動報告』ならびに『都図研城北大会報告書』の入稿が、本日予定されている。玉置副会長の踏ん張りで、どうやら間に合いそうである。
「都展」も終了した。あとは、大きな行事としては、3月の理事会・総会や新旧役員会を残すのみとなった。まだまだ、事務処理、研究関係、城南大会、南多摩大会などがあるが、あと数週間です。がんばりましょう。

○さて、今日は、Ry Cooderのボトルネック奏法のさえわたる『Dark end of the street』と『Vigilante Man』をしみじみと聞きながらのお別れです。

ライ・クーダー(Ry Cooder、本名:Ryland Peter Cooder、1947年3月15日 - )は、アメリカ合衆国のギタリスト、歌手、作曲家。スライド・ギターの名手として知られる。また、世界各国のルーツミュージックに対する造詣も深く、アメリカのルーツ・ミュージックを発掘し、世に広めたことは高く評価されている。また、映画音楽にも携わり、主にヴィム・ヴェンダース、ウォルター・ヒルといった監督の作品の音楽を担当した。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BCより)

http://www.youtube.com/watch?v=XgD6E0s4mIY&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=x4KmbUCwkyE&feature=related

病院あんど都展搬出」・・・2010/2/20(土)

image001-3.jpg「久しぶりの病院。9時少し前に行ったら2時間近くかかってしまった。それにしてもいつも混んでますね」○今日は、午前中、病院に検診にいった。ここのところ手や背中にしびれがあったので、でかけたのだが…どうも背骨の圧迫骨折が原因ではないらしい。ということで、血行をよくするビタミン剤をもらって、様子をみることになった。それにしても混んでいて待ち時間が長い。

○午後は、1時前に都美術館について、運営委員のお仕事。2時半から搬出開始だが、2時過ぎに裏口が開門なので段ボールの空き箱を持って皆さんぞくぞくと入ってこられた。が、フライングしてはだめです
image003-3.jpg「大混雑の搬出会場。今年の都展まつりは、これで終了。来年は、11月の第一週に開催されます」ね。まだ、お客さんがいます!ということで、2時半になるとすごい勢いで、搬出作業がはじまった。都美館の都展は今回で中断。来年は品川の高等学校で行う。60周年を迎える。
今年の来館者は、2万5千369人。かなり寒かったので皆さんよく来館していただいた。ありがとうございました。担当の伊藤先生、本間先生、福岡先生そして、全都の図工の先生方ありがとうございました。来年は変則的になりますが、がんばりましょう。

image006.jpg「皆さんが帰ってからが、おじさんたちの出番です。プレートをはずし梱包する。高いところはこわいですね。伊藤先生大丈夫ですか?ゆれまーす!」○さて、今週はへまをして少し、しょげているあなたと、清志郎の『いい事ばかりはありゃしない』を聞きながらのお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=Vrb4JwmBueM&feature=related

美術館連携鑑賞教育研究会打ち合せ」・・・2010/2/19(金)

image002.jpg「近代美術館は、休館だったので裏口から。美術館の裏口というのは、一般参観者には、見えないところである。ものごとには、裏と表がある。裏の仕事があってはじめて表も成り立つ」○昨日は、東京国立近代美術館で、毎年行われてきた「美術館連携鑑賞教育研究会」のH22年度の方向性を検討する会議があった。近代美術館、工芸館、西洋美術館、東京都現代美術館の学芸員の皆さんと都図研からは、南副会長、岡田研究局長、大畑先生、横道先生、辻が参加し、来年度の内容と大まかな日程を決めた。
内容は「ギャラリートーク」を練り上げるような研究・研修の方向性で話が進んだ。が、学校で行える鑑賞、美術館で行える鑑賞など…いろいろな話がでた。
学校事情もあり、美術館を活用する学校は多くはないようであるが、図工教育の可能性を広げるひとつのimage004.jpg「H22年度の大まかな方向性を検討した。皆さん忙しい中、お集まりいただいた。継続的に毎年行われ、来年度で、8回目となる。今でこそ、美術館と連携した研修が多くなってきたが、都図研がおこなってきた研修会は、先鞭をきって、各方面へ影響を与えていると考えられる」間口としてこうした研究・研修は、必要であろう。また、蓄積してきた、これまでの研究記録を総括していくことも必要な時期となってきた。

○今日は「都展」の搬出ですね。一週間はあっという間ですね。怪我、作品の破損などがないように作業してください。よろしくお願いします。

○さて、今日は週末ですね。一週間がんばった皆さんと心やさしきJames Taylorの『You've Got a Friend (Beacon Theatre 1998)』を聞きながらのお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=wftbahypdAA&feature=related

BT美術手帖3月号 Luxuryな子どもたち」・・・2010/2/18(木)

image001.jpg「<ラグジュアリー:ファッションの欲望展>を鑑賞して、自分のLuxury(贅沢、豪華)を模索する。そこにあるかけがえのない自分こそが、図工で立ち現われる「ぜいたく」なのかもしれない」○『美術手帖3月号』が届いた。今月の「子どもと美術」は、平田耕介先生の実践。東京都現代美術館でみた展覧会を、鑑賞と表現の両面から実践したもの。ここでは「Luxury」というコトバをめぐって、子どもたちの解釈から表現活動が展開する。本文では、こうした活動は「服に限らず世の中に存在するたくさんのものの中から自分らしい選択をするヒントとなる」(P135)と語尾を結んでいる。
なるほど、「つくることは、選択すること」でもある。
image004.jpg「泣く子も黙る「森村泰昌特集」。変幻自在なその遊戯性は図工そのものです」平田先生は、都図研でも、中堅の中心的存在であったが、来年からは「副会長」に就任し、いよいよ都図研そのものを切り盛りする存在となった。ぜひ、がんばってくだされ!

文京区図工部展覧会アブ展」・・・2010/2/17(水)

image002-5.jpg○昨日は、文京区の図工部の展覧会「アブ展」のオープニングであった。これは、図工専科としての研修をかねた展覧会で、どこの地区の図工部にもこうした展覧会がある。「アブ展」もずいぶん昔に図工専科の先輩方がはじめたものだ。
図工や音楽は、実技教科なので、それぞれの先生方が、表現者でもあることがほとんどである。表現することの喜びや難しさを自分の体内にしみ込ませて、子どもに向き合うのと、何もなくて向き合うのでは、大違いである。もちろん、「芸術家としての専門性」と「図工教育者としての専門性」は、異なる。が、教師本人が、表現することを嫌っていては話にならない。(これは、学級担任出身かどうかの問題ではない。また、狭い技能的な専門性に閉じこもって、それを子どもに当てはめるのでもない)
近年、大学の教職課程では、「実技」なしに、免許が取れてしまうと聞く。これは、大きなまちがいではないだろうか。
図工教育とは、表現者としての教師と表現者としての子どもが、出会う場である。

H21都図研活動報告書校正作業」・・・2010/2/16(火)

image002-3.jpg○現在「H21都図研活動報告書」の最終校正で、メールが飛び交っている。いよいよ今週末が、締め切りで、3月頭の「事務局会」「理事会」には、間に合わせたいと考えている。
この報告書は、以前は研究局の報告書で、そこに研修局が加わり、現在は、都図研全体の活動の報告が俯瞰できるような報告書となった。こうしてみると、都図研の各先生方のがんばりが伝わってくる。
編集の玉置副会長は、寝ずで、目がしょぼしょぼかもしれません。もう少しなのでがんばってください。

都展の日曜日の入場者数、12,499人!」・・・2010/2/15(月)

image002.jpg「都展の入り口。参観者が縦列して入場してくる。ほんとうに多くの皆さんが都展にやってくる。案内図配りや問い合わせに受付で答える。一番困るのは、探しても作品がないこと。子どもも親御さんもがっかりする」○日曜日は、朝から「都展」の会場指導(当番)であった。この日は、天気がよく、入場が多いと予想されたが、9時開館とともに、どっと参観者が流れ込んだ。最終的には1万2千499人の大入りとなった。8時間開館なので、1時間につき1,500人ほどの入場者があった計算になる。保護者はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に参観する姿がみられた。現在、「日展」が場所を異動したので、この「都展」が、この美術館では、1番入場者が多いと思われる。多くの方々にごimage003-1.jpg「混雑のピークには人でごったがえす。まずはご自分のお子さんのものを。次にまわりの作品を鑑賞する。なかなか作品がみつからない場合は、そこまでご案内する。また、ガムテープだけで設置している作品は、必ず落ちる。高いところのものをなおすのは、なかなか難しい」参観していただき、図工教育の存在を知っていただければと願う。
けれども、一方で、作品の落下や名札・名簿のミス、作品がないなどの問題もあった。各学校、各地区では、厳重に、こうしたことがないように、今後注意されたい。

○4人のおじさんが「都展」の担当である。当番は、ほぼ立ちっぱなしなので、辻は背骨の骨折にともなう手足のしびれ、福岡副会長は、座骨神経痛による痛み、伊藤事業局長は、腰痛と、おじさんらしく「難」をかかえての当番であったが、無事終了した。(笑い)(本間理事長は、さすがにひとり元気であった)

image006.jpg「各地区への「出品者票」を数えて、袋詰めする。じみーなお仕事もあります」image008.jpg「展覧会終了まであと少し。ほっとして顔がゆるむ都展3人組の皆さん」

○さて、少々疲れました。今日は、久しぶりにキヨシローとチャボの『夜の散歩をしないかね』をしっとり聞きながらお別れしましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=WgedL1EVOfg&feature=related

チャップリンのパーフォーマンスと演説」・・・2010/2/14(日)

○土曜日は、とても寒かったですね。これが本来の2月の気候かもしれません。でも、ぼくとしては、寒いせいか、背中や手足がしびれて、またしても、一日中、ごろ寝させていただきました。

○昨日の朝方、「ひつじCAFÉ」を書きあげて、菅原さんに送信した後、ユーチューブで遊びました。「連想」がつながって、チャップリンの映画『独裁者』の「演説」まで、行きつきました。こんな風です…
「高田渡」→「私の青空」→「エノケン(日本の喜劇王)」→「ダイナ」→「李香蘭(りこうらん)」→「ライムライト」→「チャップリン」→「独裁者」
この連想は、どんな風につながっているのかと言えば…「類似(似ている)」と「換喩(隣接するもの同士の関係)」と「音(韻)」ではないかと思い当たったのでした。
「目玉焼き」は「類似」ですね。目に似ているから。「赤ずきんちゃん」は「換喩」です。赤い頭巾を頭にかぶっているから。「音」は、「ダジャレ」ですね。だいたい、人間の思考は、原理的にこのパターンでできているようです。
ところで、バスター・キートンとのパーフォーマンスはすごいですね。キートンは、絶対に「笑わない」喜劇役者です。
そうそう、昔、永野一生先生(元理事長)が、「チャップリンのビデオを見せて、絵を描かせる」という話を思い出しました。ぼくはやったことがありませんが、工夫すると面白い題材が開発できそうですね。

Charlie Chaplin とBuster Keatonのパーフォーマンス(『ライムライト』)は…

http://www.youtube.com/watch?v=ZUpiD8vEw2Y&feature=related

そして、チャップリンの映画『独裁者』の演説場面は、以下のアドレスです。
若い先生方も、生涯に一度は、ぜひ見ておいてください。

http://www.youtube.com/watch?v=xl2e69fEFf4

東京都公立学校美術展搬入2」・・・2010/2/13(土)

image002.jpg「都展は、2月13日(金)~19日(金)(月曜日は休館)までの一週間、「都展」が開催されます。入場無料。東京都教育委員会主催。上野の東京都美術館。19日は入場午後2時まで、その後搬出。来年からは、都美術館改修工事のため2年間、別会場となります」○昨日は、みぞれまじりのなか、恒例の「都展」の搬入がありました。東京都の各地区の皆さんが、集合し、児童作品を展示しました。東京都教育委員会からは、松永指導主事をはじめとする統括指導主事、指導主事の先生方、各教科研究会からは、都中美、都図研…各学校種(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校・図工、美術、書写、技術、家庭、工芸等)の運営委員が集まり、午前中から準備をして、午後から各地区の各教科の先生方が搬入して、作品の飾り付けが行われました。数万点の作品が展示される日本で一番大きな児童・生徒作品展でしょう。都図研の当番は、日曜日です、福岡副会長、伊藤事業局長、本間理事長、辻で会場指導にあたります。
都図研がいつもお世話になっている岩崎治彦副校長先生(前都教委指導主事)も、五日市から、2時間半image004.jpg「朝9時、作業手順を念入りに打ち合せする、伊藤事業局長と本間理事長。皆さんが、作品を持って、やってくる前に、会場の下ごしらえをしておくのが運営委員のお仕事です」かけて図工ならず、地区担当として「書写」の搬入に来られました。とても熱心に、図工の作品などを鑑賞していました。
上野での開催は、これで2年間ありませんが、来年度の詳細は、まだ未定ですが、皆様よろしくお願いします。こういうご時世なので、予算・事業とも一度切られてしまうと復活しないと思われます。東京都の教育事業として、図画工作が位置づけられていることが、「教科の存続」にもつながっています。

○「都展」の詳しい報告は、菅原先生(HP)が、白い「ペンタックス」をもって、熱心に会場を歩いて取材していましたので、まとめて、紹介されると思います。(たぶん)
image006.jpg「午後1時になると裏口が解放され、どっと荷物と人が流れ込む。長年やっていると、顔見知りが元気に働いているのがわかるが、ここ数年、顔ぶれが急激に変化してきて、先輩方の顔が見えない…退職なさったのだろうか?一方、若い女性の先生方が増えている模様です」image008.jpg「展示のひとこま。人であふれかえって、スゴイ熱気。よくみていると、若い先生方の設置物のなかには、未経験のためか、ややしっかり固定できてないものもあるようだ。ガムテープだけだと落下してしまう!落ちてしまうと取り付けや破損がたいへんです。しっかり取り付けましょう」

東京都公立学校美術展搬入」・・・2010/2/12(金)

○昨日は、雨も降って寒かったですね。休みだと一日中寝てしまいます。少し、左手などがしびれるので、いやな感じです。なかなか復活しません。

○今日は、いわゆる「都展」の搬入日です。各地区から皆さんがやってきて、飾り付けをします。たいへんですが、怪我のないように、よろしくお願いします。
上野の東京都美術館で行うのは、美術館の改修工事が入るため今年までです。2年間は、他の場所で行います。詳細の計画はまだ、出ていません。出ましたら、すぐお知らせします。
思えば、この「都展」は、東京都教育委員会主催の唯一の展覧会でもあり、また、一週間で数万人が参観する都美館で最も集客率の高い展覧会です。保護者や都民の皆さんが、図工・美術に触れるたいへん貴重な機会だと思います。
一時期、「廃止」の様子もありましたが、見直しされ、今日まで継続されています。廃止されたら、もう二度と復活しないでしょう。「図工・美術教育存続」のためには、継続されなければならない行事です。

○都図研からは、本間理事長、伊藤事務局長、福岡副会長、辻の4人が、朝から出向き、展示の下準備をします。

高田渡さん・都の認定研修申請・H21年度都図研活動報告書」・・・2010/2/11(木)

○温かくなったり、寒くなったり、天候が極端に変化しますね。昨日は学校の「研究授業」で反省会がありました。うまくいったとは言いかがたいところもありますが、「チャレンジ精神」にみちた面白い授業でした。

○鈴石会長時代に動きがはじまり、立ち消えになっていた「都の認定研修」の話が、急きょ持ち上がり、役員会で参加する方向で、了承され、急きょ、条件を整え、書類を作成し、昨日の段階で、申請書提出に至りました。結果はまだですが、都図研も新しい段階の端緒についたと言えるでしょう。詳細は、3月の理事研究会・総会でお話しします。また、「H21年度都図研活動報告書」の編集も玉置副会長から明け方送付されてきました。寝ずに、玉置先生もメッチャ!がんばっています。今年度も、いい報告書ができそうです。

image002-2.jpg「今までにない唄を創造した。つまり、高田渡は、それまでの歌謡曲とは、真反対の、素朴に生活を唄ったのであった」○家に帰ると亡くなってしまったフォークシンガー「高田渡」さんの番組がBSで放映されていました。見はじめると、同じくフォーク歌手の「なぎら健壱」さんが、自宅を訪問しレポートしていました。若き高田さんは、アメリカのフォークソング、ピート・シーガーやウディ・ガスリーやカーター・ファミリーなどの楽譜や楽器の本を当時めずらしく自分でアメリカから取り寄せ、翻訳もしながら研究していたのでした。
image004-2.jpg「死ぬまで、世間に媚びることなく、自分の姿勢を崩すことはなかった。そのような生き方自体が尊敬にあたいする」また、明治・大正時代に活躍した演歌師「添田 唖蝉坊(そえだ あぜんぼう)」を発見した時は、かなり興奮して傾倒したようで、そこに高田さんの音楽の形式と内容が「発見」されたと言えるでしょう。(その後、金子光晴、草野心平、山之口獏らの詩人の詩を唄に取り込んだことにもつながっていく)
…しかしながら、ぼくはたいへん疲れていたため、残念ながら熟睡の世界に陥ってしまったのでした…「ああっ!」
「ウィキペディア」に次のような指摘が載っていました。

1960年代、高石ともや、高田渡ら初期の日本のフォークシンガーが好んで彼の作品を唄い、日本のフォークソングの原形として広まった。しかし、壮士演歌が全く俗な艶唄(つやうた)にすりかえられたように、日本のフォークソングも、アコースティックギターを使っただけの艶唄のようなものにすり替わったことまで共通している。

(「ウィキペディアより」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%BB%E7%94%B0%E5%94%96%E8%9D%89%E5%9D%8A)

高田さんが、マイナーな立場に居続けたのも、「俗な艶歌」にすり替えられない意志を持っていたからでしょう。つまり「フォーク」から「ニューミュージック」へとすり替えられないようにと思っていたのではないでしょうか?

フォークのおおよその「文脈」を知りたい方は、下記のHPへアクセスください。

「なぎら健壱のフォーク理論」は、

http://www.youtube.com/watch?v=B3CA-4N4ESc&NR=1

「なぎら健壱のフォーク講座」は、

http://www.youtube.com/watch?v=BR9xdNqZ234&feature=related

○さて、今日はしみじみと高田渡さんの『私の青空』を聞きながらのお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=2wf-lNGGbZs&feature=related

ヨイトマケの唄」・・・2010/2/10(水)

○現在、15日の締め切りの都の研修の申請書の作成を急いで進めています。間に合わないといけないので、がんばって作成しています。「都図研のためならエンヤコラ」です。

○「美輪明宏」さんというと存在感ある芸能人?(マルチアーティスト)ですね。三島由紀夫などとも交流があり映画などでも異色の才能を発揮している方です。ぼくがはじめて知ったのは、小学生の時でした。いまから40年前、TVから突然『ヨイトマケの唄』が流れてきたのでした。小学生のぼくは、なんというか…「慄然」としたのでした。うまく説明できませんが…とにかく驚いたのでした。今思うと、東京オリンピックの頃だったと思います。この唄には、過ぎ去りし「20世紀の良心」のようなものがしみ込んでいると思います。

http://www.youtube.com/watch?v=sxHf7xW12xg&feature=related

子守唄」・・・2010/2/9(火)

○昨日は、港区の麻布小学校に本間理事長と福岡副会長と都関係の相談にでかけた。都図研の「広げていく活動」の端緒である。

○週初めなのに、けっこう疲れますね。今日は、疲れない「子守唄」でも聞きましょう。伝承的な歌は、DNAのなかに埋め込まれているせいでしょうか、いつになっても、古びない感じですね。(もともと古い?)自分が子どもの時、また、自分のお子さんに、「子守唄」を聞いたり、唄ってあげたりした記憶はありますか?
母子のもっとも初期のコミュニケーションのひとつですね。意味はわからなくても、音が振動となって、子どもに、愛情を届けていると思います。

1曲目は、高石ともやさんの『近江の子守唄』です。おじさんたちにはなつかしいですね。いい声ですよ。

http://www.youtube.com/watch?v=resFgq6H2Bc

次は、赤い鳥の『竹田の子守唄』。山本潤子さんの声は、実にいいっすね〜。声と言うのは先天的なものなのでしょうか。

http://www.youtube.com/watch?v=dgkxBG_cr9o&feature=related

「TV」・・・2010/2/8(月)

○土曜日も日曜日も一日中寝てしまいました。寝ているとTVをみてしまいます。
ほとんどTVはみないのですが、たまにみると、最近はいろいろなドキュメンタリーをやっていて面白いですね。チャンネルをカチャカチャ動かしていると…『日曜美術館』では、「運慶」をやっていて原島博先生が出演していました。『ブラジルのバスターミナル』(BSNHK)は、クリスマスのブラジルのターミナルを取材していました。南半球は、クリスマスは夏なのですね。人々が行きかう、ターミナルは、悲喜こもごもの人生そのものです。貧しいけれど家族を大切にするブラジルの人々がそこに映し出されていました。それにしても「ハグ」の連続で、抱き合うことで感情を相手に伝えるのは、日本とは文化が異なっています。『グアテマラ』の旅行番組では、市場を行きかう女性たちのあでやかな色彩の民俗衣装が際立っていました。衣装には、文化的アイディンティティがあるようです。思えば、ぼくたちは、中南米や南アメリカのことはよく知らないですね。また、NHKでは、北海道の『ダム』のドキュメンタリーもやっていました。アイヌ民族の問題や自然破壊、文化破壊の問題がそこにありました。また『竜馬伝』(NHK)という大河番組もやっているようです。舞踏家の田中泯さんやリリー・フランキーさんなども出演していました…
寝転んで、TVをみているだけで、世界中のさまざまなことが、みられるのですから、考えてみればすごいことです。

「孤独と芸術教育」・・・2010/2/7(日)

○寒い日が続きます。昨日は、一日中、寝てしまいました。休みだと気が抜けて、体が動かないようです。まだまだ、体調の回復には、至らないようです。

○昨日の「お別れ音楽」は、ジョン・レノンの楽曲『孤独』でしたが、思えば「孤独」とは、人間の根源的なあり方です。人間は、孤独のうちに生まれ、孤独のうちにたった一人で死んでいきます。また、それは「交換不能」な私でもあります。けれども一方で、完全な孤独もありえず、人間は、周囲の社会とのかかわりのなかで生きる存在です。一般的に「孤独」は、マイナスなイメージでとらえられているようです。それは、寂しさが付きまとい、できれば避けて通りたい語感さえもっています。
 以前紹介した哲学者の渡邊二郎さん(『自己について』放送大学叢書、2009)によれば、「孤独」は、もっと積極的にとらえられるべき視点のようです。渡邊さんは、「人間存在の根源である孤独という尊厳」(同書P147)を見守らないといけないと述べています。
 他者との連帯や共感など、現代社会ではその価値が謳われるのですが、実のところその背後では「世俗の利害関係に眼を奪われて、集団ごとの離散集合を繰り返し、昨日の敵は今日の友、明日の友は、明後日の敵とばかりに、疑心暗鬼のなかで、一時的な徒党を組んで、かりそめの連帯を謳いながら、その陰で、利己主義に伴う裏切りと瞞着(まんちゃく)に明け暮れ、挙句の果てには、不信と疑惑と愛憎の葛藤の渦巻く修羅場で血みどろになり、満身創痍に苦しみを味わうのが、人間的社会集団の定めと言えるだろう。したがって、こうした利己主義者同士のあくどい闘争の汚泥(おでい)に染まらない、自己の孤独における尊厳と純粋さを、人は、現代において学びなおさねばならない。」(同書P147〜148)と述べています。
 現象学を提唱したフッサールは、「現象学的還元」(判断中止<エポケー>)という方法的態度を示し、現実の利害関係や価値に染まった世界への「判断中止」によってこそ、あらためて、世界の本質が現われることを示しましたが、これこそは、「孤独」という相のもとで営まれるものだと言えるでしょう。(同書P150)
 けれども、注意しなければならないことは、「孤独」とは、自己の内面に閉じこもることではないようです。
「むしろ、反対である。内部とか内面性という場所は、自己を越えた大きな真理がみずから開かれてくる場所のことである。」(同書P151)と指摘しています。
 また、今日、「大衆社会」の出現によって、個々人が不特定多数のなかに紛れ込んでしまい、誰もが責任を回避して生活するようになってしまいました。キルケゴールはこれを批判して「いわば、神の前に、単独者として立って決断する責任を回避することが、大衆社会の特質となった」(同書P157)と述べています。確かに、現代日本においては、こうした現象があまりにも顕著なようです。さらに、「損・得」「儲かる・儲からない」「役立つ・役立たない」というような利得に満ちた価値が幅を利かす社会となってしまい、それは、「教育」の世界にまで、押し寄せています。
 「芸術教育」の本当の価値とは、「孤独」という時間を大切にし、無の相に内面を沈めて、そのなかに立ちあがってくるほんとうの自己や他者や世界に、再び出会わせるということにあるのかもしれません。 
 
○さて、今日は、Tom Waitsの『Chocolate Jesus』を聞きながらのお別れです。トムウェイツの声はすごい存在感ですね。おまけに、マイクにマイクで唄っています。「チョコレートのイエス」という題も意味深ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=1wfamPW3Eaw

「都図研新旧役員会あんど教科研究の構造」・・・2010/2/6(土)

image002-1.jpg「会議後の反省会。現在の都図研を運営する役員の面々。皆さんの努力で、都図研の活動が展開してきた。それは図工教育を活性化させようとする純粋な意志に基づいている。現在、次世代へとこうした活動が引き継げるかどうかの瀬戸際に来ている。」○昨日は、青柳小学校で、新旧役員会が開催された。21年度と22年度の役員が集合し、次年度の研究局、研修局、事務局、広報局、事業局、特別委員会、都図研大会、H21都図研活動報告書、東京都教育委員会事業への参加体制等について話し合いがもたれた。
現在、現場も経験年数の浅い図工教員が40パーセント以上を占める状況となり、研究、研修の体制もこれまでとは異なり「深化させる方向」と「開いていく方向」の両面で活動していかないといけない。
また、活動をこれまで支えてきた人材も、世代交代の時期を迎えている。ぼく自身を考えてみると、あと数年で退職なので、ポスト辻以後の世代が、実質的に運営を担うようになっていかないと図工教育そのもimage009-1.jpg「久しぶりに登場の鈴石先生と柴崎先生。闊達に話がはずむ。ふたりとも図工への独自なアプローチをもった人である。周囲の先生方に大きな影響力を与え続けている」のが停滞していくであろう。

○戦後は、敗戦により、政治体制自体が瓦解してしまったのだから、そのなかから、教師の自主的な研究会が立ち上がってきた。「創造美育運動」もそうであるが、「都図研」も同じく、現場の教師の自主的な教科研究団体として発足した。その後制度の確立の進展により、日本の教科研究の大まかな構造は、下記の図のようにこれまで展開してきたと言えるだろう。そこには「トップ・ダウン」と「ボトム・アップ」の循環構造のようなものが曲がりなりにもあった。…が、現在は「ボトム・アップ」系のベクトルがかなり弱まった状況にあると言えるであろう。

名称未設定-1.png

○さて、土曜日を迎え、少しは「孤独」を楽しんでいる皆さんと昨日に引き続き、John Lennon - "Isolation"を聞きながらお別れしましょう。いい歌ですね。天才です。高校生の時、しみじみと何回も聞きました。

http://www.youtube.com/watch?v=UPjncaIv8R4&feature=related

「新規採用のMさんからのメール」・・・2010/2/5(金)

○「とずけんどっとこむ」にメールが届きました。来年度、新規採用の方からです。現職の教師以外の方もみていただいているとは、意外でした。が、とてもうれしいですね。「図工」は、やりがいのある仕事です。楽しみながらがんばってください。以下、そのメールです。

初めましてこんにちは。
Mと申します。
いつも<とずけん>楽しませて頂いております♪
授業の参考になる題材集はありがたい存在です。
ひつじかふぇは、音楽も紹介下さって、忙しい毎日で忘れかけていた心をリセットでき、
純粋に充実した気分になります。ありがとうございます。
さてこの度私は民間企業から転職し、
4月から初任で美術の教員として働かせて頂くことになりました。
期待もありますが、心配も尽きない今日この頃です。
そこで先輩方にお聞きしたいのですが、
4月までに準備できることがありましたら教えて下さい。
それから私は、1歳児の母で、保育園との兼ね合いも気がかりです。
それに関して、アドバイスまたは、相談できる機関などありましたらぜひ教えて頂きたいです。
よろしくお願いいたします。

 4月からは、めまぐるしい生活に入ります。特に、新規採用は、「新採研」などもあり、1年間は、忙しいと思います。また、新しい職場での人間関係や子どもとの関係なども気を使う日々が続き、慣れるまでたいへんだと思います。一番、大切なのは、授業を充実することです。そして、子どもたちと信頼関係を築くことです。しかし、そう簡単には、できるものではありません。図工専科は、学校でひとりしかいませんから、図工の指導については、区や市の図工部の先輩に相談するのがいいかもしれません。また、同期で入った図工の先生たちと連絡を取り合って、同じ立場で悩みを共有するのもいいでしょう。(図工専科の新規採用は少ないかもしれませんが…)
ぼくは、墨田区に新規採用で入ったのですが、区の図工研究会の先輩方には、教材や指導法を含めて、たいへんお世話になりました。また、この「とずけんどっとこむ」の「都図研」の研究会もいい先生たちがいっぱいいるので話を聞いたり、学校を見学したりするのもいいかも知れませんね。
とにかく最初は無我夢中です。自分が思っていたのと、現実はちがうことに「はっ」とするかも知れませんが、でも、与えられた現実の中で、何かを少しずつ実現していくことが、生きることなので、めげずにがんばってほしいと思います。
 4月までにできることは…

  1. まず、のんびりしてもいいのではないかな。4月からはのんびりできそうにもありませんから…
  2. 自分の好きなART関係のものを楽しむ。これ大切ですね。
  3. 図工の具体的な教材なども目を通しておくといいかもしれません。すぐ授業がはじまりますから。
  4. できればの話ですが…都図研の役員の皆さんの学校に連絡して、訪問して話を聞いたり、図工室を見学させてもらったりしてもいいですね。
  5. 保育園の送り迎えなどは、勤め先の管理職や同僚の先生方にご理解願うのが大切ですね。先輩の女性の先生方のなかには、子育てのノウハウを持っている方もいると思うので相談するといいかも知れません。子育ても仕事もたいへんですが、楽しみながらやるのがいいと思います。

あんまり「答え」になっていませんが(すみません)…4月からは「図工の仲間」です。どうぞよろしく。

○さて、今日は、John Lennon の『Hold On(あきらめないで、持続するの意かな?)』を聞きながら、4月を待つ、全国の新規採用の先生方とお別れしましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=68MxgY0iVZc&feature=related

「文京区図工部会あんど中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会児童生徒の学習評価の在り方の関するワーキンググループ(第12回)」・・・2010/2/4(木)

image011.jpg「焼き鳥やさんで反省会。いろいろな内臓系の焼き鳥があってうまいです」○昨日は、来週に迫ってきた「都展」の準備や3月の研究発表会の準備を青柳小学校で行った。というのも、ぼくが、体がしんどいので、青柳小学校で部会を開催してくれたのであった。少々時間がかかったが、梱包し、1階の部屋まで荷物を運び込み、来週運送業者がとりに来て、搬入となる。
ぼくは、都展の本部運営委員なので、自分の区の展示ができない。皆さんにご迷惑をおかけするが、よろしくお願いします。また、3月の研究発表では「がんばれ図工の時間」の苅宿俊文先生(青山学院大学)が講師できてくださることになった。
会も終了し、そのあと、いつもの焼き鳥屋さんで反省会。店を出ると雪がちらほら、降り始めていた。

○「中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会児童生徒の学習評価の在り方の関するワーキンググループ(第12回)」のまとめがでた模様です。文部科学省の下記のサイトの「これまでの議論の整理」より下記のものを抜粋しました。

http://www.kyoi-ren.gr.jp/siryou/newpage1.html
image012.pngimage013.pngimage014.pngimage015.png

「初雪とフェズ」・・・2010/2/3(水)

image002-2.jpg「カラスの足跡」○おととい降り始めた雪も昨日はそれほど積っていなかった。それでも昨日の朝の学校の校庭は、真っ白でした。7時半ごろ到着すると、すでに皆さん雪かきをしていました。すると「足跡」を発見しました。きっとカラスの足跡ですね。大きいですね。
夕方には、すっかり雪も消えてなくなってしまいました。はかない東京の初雪でしたね。皆さん、転んでけがはしませんでしたか?

○うちの娘っ子が、でかいリュックを買ってきたので、聞いてみると、モロッコ旅行をたくらんでいるらしい。
「フェズ」と言う旧市街は、世界遺産に登録されていて、以前、TVの旅行番組でみたが、なかなか面白い職人の町であった。せまい路地にある住居も奥行きが深く、入り組んだ迷宮のようで興味深かった。何世代もの家族が同居し、手に職をもつものが、それを売り買いして生活している光景が、なんとも人間的な感じがしたが、若者たちは、お金をためて、新image004.jpg「フェズの皮を染める場所。丸い桶に染料が入っていて職人が作業している。」市街のモダンなマンションに住むのが夢であった。どこにでも、世代間のカルチャーギャップのようなものがあるのかもしれない。
毎日、小さな世界で生活していると、たまには、見知らぬ世界を体験してみたくなりますね。

○今日は、懐かしいJames Taylor & Yo Yo Maの「Here Comes The Sun」を聞きながらお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=tbMCjuHsT7A&feature=related

「都図研城南大会記念講演、鷲田清一(わしだきよかず)先生に決定!」・・・2010/2/2(火)

image002-1.jpg○たいへんうれしいお知らせです。来年度に開催される都図研城南大会「記念講演」は、哲学者の「鷲田清一先生」に決定しました。鷲田先生は、大阪大学総長でもあり、たいへんご多忙のなか、こころよく講演をお引き受けいただきました。ありがとうございます。また、東京大学名誉教授の原島博先生にもお骨折りいただき、重ねて御礼申し上げます。原島先生には、「がんばれ図工の時間」や「∞のこどもたち展」で、都図研(図工教育)をご支援いただいています。
鷲田先生のプロフィール(大阪大学HPより)は、下記の通りです。

氏   名

  • 鷲田 清一(わしだ きよかず) 
    • 昭和24年9月2日生(60歳)

略   歴

昭和47年3月
京都大学文学部哲学科倫理学専攻卒業
昭和49年3月
京都大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了
昭和52年3月
京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位修得退学
昭和53年4月
関西大学文学部専任講師
昭和56年4月
関西大学文学部助教授
昭和63年4月
関西大学文学部教授
平成4年3月
関西大学退職
平成4年4月
大阪大学文学部助教授
平成8年4月
大阪大学文学部教授
平成11年4月
大阪大学大学院文学研究科教授
平成15年8月
大阪大学大学院文学研究科長・文学部長
平成16年4月
国立大学法人大阪大学理事・副学長
平成19年4月
大阪大学附属図書館長
平成19年8月26日
大阪大学総長(平成23年8月25日まで)

専   門

  • 臨床哲学、倫理学

主 な 著 書

  • 『モードの迷宮』(平成元年)
  • 『「聴く」ことの力』(平成11年)
  • 『思考のエシックス−反・方法主義論』(平成19年)

受 賞 歴

平成元年
サントリー学芸賞
平成12年
桑原武夫学芸賞
平成16年
紫綬褒章

「いよいよ2月」・・・2010/2/1(月)

image003.jpg「散歩の途中、妙にしっぽの長い黒猫がいました。立ち止まって、こっちをかまってくれました(笑い)」○あと8週間で、今年度も終了しますね。あっという間ですが、卒業式までいろんなことがまだまだありますね。
いやー、ぼくも肩がカチコチで、手が少ししびれます。真夜中に、手足が寒くて目が覚めてしまい、役員メールで、仕事を配信していましたら、O先生から即、メールが入りました。遅くまで仕事をがんばっている人もいるんですね。すごい!
明け方、風呂に入って、手足を温めて、そのまま午後まで寝てしまいました。そのあと、車いすで母親と散歩しました。春ももうすぐの感じがしました。

○さて、今日は、春を待ちわびる全国の図工好きの皆さんと、ピアソラ(Astor Piazzolla & Antonio Agri – Soledad)の優美なタンゴを聞きながらお別れです。

http://www.youtube.com/watch?v=KoojaOk4pDw&feature=related