都図研創立60周年記念
会長 辻 政博(文京区立誠之小学校)
昭和23年(1948年)、終戦後の間もない時期に、都図研は誕生した。
記録によると四谷第三小学校で結成とある。初代委員長は、小林保司氏。
1945年までの国家主義的な体制が瓦解して、民主主義的な体制が流入する中での成立であった。
前年の昭和22年は「学習指導要領(試案)」が、出された年であり、戦後の教育はまだまだ、混沌としていた。
そのようななかで、図画工作教育に情熱をもつ人びとによって、都図研は、現場教師の自主的な精神に基づいて結成された。
その精神は、結成以後、60年間、さまざまな変遷を遂げながらも、なおも維持されている。
都図研の60年を大雑把に3つに分けるとすると、
- 黎明期。戦後の新しい体制の中で、図工教育を模索した時期。
- 発展期。高度経済成長にともなう社会の発展のなかで、近代的な内容や方法を模索した時期。
- ポストモダン期。55年体制の崩壊やグローバリズム、高度情報化社会などの変化のなかで、近代的なシステムがこれまでつくってきた枠組みが壊れ、あらゆる分野で前提が問い直されている時期。
ということが言えるのではないか。
現在の状況としては、平成10年の学習指導要領から、時間数が削減され、今日に至っている。図画工作教育と都図研は、子どもの圧倒的な支持に比して、未だ十分にその価値が認識されていない。
けれども、都図研のベースになっているのは、子どもをみる真摯なまなざしと自主的な精神、情熱であり、図工教育の専門性である。それは、今も変わらない。
2008年は、新学習指導要領が告示された年であり、図工教育や子どもにかかわるすべての人の協同によって、活動を推進していかなければならない時代となった。
さまざまな領域の方々と手を携えて、子どもや図工の可能性を探っていきましょう。
がんばれ!都図研!!
子どもの夢中へとつづく道
研究局長 岡田 京子
(町田市立町田第四小学校)
今年度の研究局は、様々な地域から集まった総勢22人で構成されています。
研究局は、子どもの表現と鑑賞の研究を通して、題材開発を行う場です。図工が子どもの成長にどのよ うにかかわっているのかを実践を通して考えていきます。
研究局のテーマといえば、開局当時から「子どもにアートが生まれる時」ですが、その精神を引き継ぎ ながら、今年のサブテーマは『子どもの夢中へとつづく道』としました。図工における「子どもの夢中」とは、 どんなことなのか「子どもの姿」をもとに読み解きながら、子どもが図工でどんな能力を発揮しているか を捉え直し、題材を開発し、実践します。そして「今を生きる子ども」と「図工」を考えていきます。
このテーマに至るまで「子どもの夢中」をキーワードに、目の前にいる子どもの姿を見つめ直し、いろ いろな意見を出し合いました。日頃の実践を見直し、生の声を交しながらのスタートとなりました。
また、今年は、都図研HP上の研究局のページに、「題材集」が誕生します。研究局員が実践しまとめた 題材を、週2回更新のペースで載せていきます。手元に集まってきている題材は、どれもエネルギーを感 じるものばかりです。この題材集の特徴は、指導者からみた「子どもの姿」が載っているところです。こ の図工の時間の「子どもの姿」からも「今を生きる子ども」と「図工」を考えていきたいと思います。
公開授業は、7月に板橋区立高島第五小、10月に町田市立町田第四小で、西多摩大会では3本の研究 授業が予定されています。毎年夏に行っている、美術館との連携鑑賞研究会も六回目となります。
様々な活動が予定されていますが、「子どもの姿」から離れることなく「元気な研究局」を目指してがん ばります。ご意見、ご協力よろしくお願い致します。
理事長に就任して
理事長 本間 基史
(新宿区立落合第六小学校)
都図研は、本年度、創立60周年を迎えました。昭和23年に50名で発会された組織も今では、都内図工 専科1,300人余の大きな組織となっています。その節目の年に新しい学習指導要領が発表され、義務教育終了 後も教科を超えて生きて働く基本的な力として、〔共通事項〕が設定されました。その内容は決して新規なもので はなく、われわれが日頃の授業で大切にしている、子どもが表したいものを表すための活動、自分の感覚や活 動を通して、形や色、組み合わせなどの感じをとらえること。自分のイメージをもつことがはっきりと示されています。 これは、都図研が毎年積み重ねている都図研研究大会での実践や、研究局や研修局での研究内容の方向性の
正しさを裏付けてくれています。また、夏には都図研の研究を「第32回InSEA(国際美術教育学会)世界大 会in大阪」で発表する機会に恵まれました。
図工・美術教育力の向上と教育現場におけるこれからの展望をより確かなものにする重要な研修の場ととらえて
います。図工・美術教育の重要性を社会に、世界に発信できる都図研という組織のために、会員のみなさんの 力が集結できるよう、微力ながら会の運営に携わり、辻会長を支えていきたいと思っています。そのためにも都図 研西多摩大会や研究局・研修局の公開授業や研修会に多数ご参加いただきますようお願いいたします。
2008年度 事業計画4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
新年度役員
局長及び委員長
ブロック長
事業計画は4月現在での予定です。日程や内容の変更の可能性があります。理事研究会や交換便で配布される最新の文章を確認してください。 研究大会関係や内容詳細が未定の研究会については、後日詳細が配布されますので、そちらをご覧ください。 | ||
サイトマップ





