とずけんどっとこむ

ENTER
ENTER
ENTER

 

都図研の熱気を世界に

全国造形教育連盟 委員長 永関和雄

 8月3日から5日まで大阪で行われる全造連大会につながる形で、5日の午後からInSEA世界大会が開催されます。今年の夏はこの国際大会とジョイントされる全造大会になることでこれまでとは違った意義が生まれると考えています。
 日本の小学校における図工の指導で、都図研は常に子供たち自身のもつ力を引き出し、子供たちの願いを実現させようとする教育を工夫し、研究しながら力強く実践してきたと思います。東京という日本の政治や経済、文化の中心地で図工の専科教員が集まったいわば図工教育のスペシャリスト集団とも言える都図研は、これまで日本の図工教育をリードし、今回の大阪大会においても多くの方がコメンテーターとして名を連ねています。
 そして、さらに今回は、全造連も共催するInSEA世界大会に全造連を代表して「東京アートモード!東京から世界に発信!!」というテーマで都図研が6日に研究発表をすることになっています。美術的な造形活動を通して子供たちの情操を豊かにし、主体的で根源的な自己肯定感をもった人間形成のための発信を心から期待しています。

 一連の大会を通して都図研の熱気を世界に伝えるために、みんなで大阪大会に結集しましょう。  

「第32回InSEA国際美術教育学会 世界大会2008in大阪」シンポジウムについて

横内克之(新宿区立花園小学校)

昨年から引き続いて都図研がかかわるシンポジウムのコーディネートを任されて来ました。振り返ると冷や汗が出てくるので,努めて振り返らないようにしているのですが,あえて振り返ってみると,テーマや場,講師等は異なるのですが,そこに通底してあるものが見えて来ます。一言で言えば,「子どもと図工」になるでしょうか。ことさらに言うまでもないようなことですが,図工専科の私たちが「子ども」と「図工」を語らずに何を語るのか・・・とお思いかも知れません。けれども,たとえば教育改革を遠近法で退いて眺めて見てください。果たして,そこに私たちが日々接している「子ども」のリアルな姿は見えて来ますか?「図工」について声高に広く語られているでしょうか?私たちが「子どもと図工」をきちんと語るのは,大きな声ではありませんが,決して小さな意味ではないと信じています。
60年を迎える都図研の歴史の中でも,近年,都図研の各部署が学校教育の枠組みを越えたところで今までかかわることのなかったような「外部」とつながったりかかわったりしています。そのような場で「子どもと図工」を語り,それを外からの評価として真摯に受けとめることは,必ずしも喜ばしいことばかりではありません。けれども,翻って私たちの足もとや取り組みを見直したり,また新たな知見を得て見方や考え方が深まったりできることを思うと,少なくとも図工専科教員としての自分にとっては大事なことのように思われます。
今回のシンポジウムは,連続研究発表「東京アートモード!東京から世界に発信!!〜都図研の実践」を受けた大会特別企画「日本・アジアからの発信」に位置づけられます。テーマを「子どものアートが語りだすとき〜身体・感覚の復権〜」として,奥村高明先生,水島尚喜先生,岩井成昭さん,そして辻 会長の4者を講師として開催しますが,大会の性格上,国内向けの内輪の話ではなく,世界に向けての発信という役割を担っています。日本の造形美術教育の現状を踏まえて,その中で「図工」や「子ども」をどのようにとらえて,どこに向かおうとしているのか,を全国や世界に,そして自分自身に問いたいと思います。
「図工」や「造形遊び」が外国語に翻訳しにくい言葉であることに気づかされるように,新たな「外部・他者」の存在は,この教科の本質について考えさせられる機会でもあります。都図研の積み重ねてきた実践が,新たな意義を見出す機会になるよう,連続発表と併せて本シンポジウムが少しでも「子どもと図工」にとって意味のあるものになることを期しています。
ちなみに,この大会に参加したい方々は、5日のInSEA開会式・講演会には無料で参加可能です。

(6日以降は特別参加登録料が必要です)

都図研研修局 研修1レポート

 6月13日金曜日、研修局主催の研修?が品川区立旗の台小学校にて開催された。2名の授業者、石賀 直樹先生(鶴見大学)・楚良 浄先生(世田谷区立桜小学校)の公開授業のあと奥村 高明先生(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)の講演を聞いた。
 6月の半ばというのにギラギラした太陽と蒸し暑い一日であったが、140名(スタッフをのぞく)の参加者があり、熱気あふれる研修会となった。

授業1 石賀 直之先生 5年生

線がつながり、世界がつながる

 赤、白、黄色、青、黒、灰色・・・色とりどりの1メート
ルに裁断されたスズランテープを手にした子どもたちは、それを袋につめ、それを大事そうに腕に持って友だちと自分たちの活動場所に向かう。
 活動場所には、図書室の裏の渡り廊下、体育館のろく木、学校の校門周辺などが選ばれていた。子どもたちの頭の中には自分たちのイメージがもうあるようだった。ポイントは場所、材料、風、そして友だち、お互いのモノを紡ぐようにつなぎながら活動は進んでいった。
 面白い場面は授業の中盤。別々のグループの活動のように見えていたものが、ふとしたことでつながり、人/材料/場所を介した活動が広がっていった。「石賀先生、いっぱい仕掛けをしたよ。」うれしそうに子どもたちが先生に話す。
 風が思いのほかあり、ふさにしたスズランテープ・長くつないだスズランテープ・・・それぞれがまるでいきもののように泳いでいるようだった。作品の魅力を押し上げているようだった。

授業2 楚良 浄先生 3年生

机の上の「カオ」

 材料コーナーの机の上には、毛糸、ビース、モール、懐かしいLPレコード、プロペラなどの理科教材など、思い出が詰まったような魅力的な材料がいっぱい並べられてあった。子どもたち
は、全身目と手になったようにわくわくしながら、そこに向かった。
 いろいろなイメージを膨らませながら、一つ一つの材料を確かめ
ながら自分のお盆に載せていく。その次は自分の席に戻り、机の上に
お気に入りの材料を使って自分だけのカオをつくっていく。
 一つの材料が口になったり、眉毛になったり、髪の毛になったり、
子どもたちそれぞれの発想で違ったカオにどんどん変わっていった。
それを、楚良先生がデジタルカメラに撮っていく。
「先生!またできた!」一人で幾つものカオをつくっている子もいた。
 最後は写真をモニターにつないで鑑賞会。モニターの前に集まって
自分の作品、友だちの作品を楽しそうに鑑賞していた。

全体会

 授業者からのお話のあと、奥村先生からの講評・講演があった。授業の講評からは子どもたちの気付き、活動の広がり、深まりについて、映像を交えた奥村先生お得意の手法で紹介していく。今回も、あるグループの活動の変化の起点などを紹介する。
 講演会は気になる新指導要領の解説。ただし、ここはいつもの手法と少し違っていた。何人かのパネラーの先生が前に出て、司会には辻会長が加わった。パネラーの先生の質問に奥村先生が答えていく形式である。
 質疑応答の内容は目標から、共通事項についてなど、日頃から気になる新指導要領の内容につながっていった。最後には会場からも普段学校で悩んでいることをもとにしたいくつかの質問があった。それらの内容について会場の先生方の多くが親密感をもって聞いていた。会場内には一生懸命にメモを取る多くの人の姿があった。

都図研城北大会実行委員会立ち上がる

大会テーマ  
「人は原初より絵をかいた」        
 〜子ども本来の力をひきだし、元気をつくる図工の時間〜

 次年度の大会に備えて、城北大会実行委員会が始動している。
 城北ブロックは都図研最大規模の地区である。今大会会場の板橋区(54校)の他に足立区(72校)、練馬区(69校)、北区(38校)、豊島区(23校)を含み、学校数は全部で256校。それを束ねる大会の役員は、 

実行委員長
野上 和子先生(板橋区立蓮根第二小学校)
事務局長
山崎 進先生(板橋区立板橋第八小学校)
研究局長
笠原 賢二先生(板橋区立三園小学校)
副委員長
西明 佳彦先生(板橋区立成増小学校・会場校)

日 程 平成21年12月4日(金)
会 場 板橋区立成増小学校

成増小学校アクセス

  • 地下鉄(副都心線/有楽町線)・成増駅南口下車徒歩3分 
  • 東武東上線・成増駅下車4分

 文字通り子どもたちの元気な活動が展開されることを期待したい。

とずけんどっとこむ・都図研ホームページについて

菅原 亮
(品川区立城南第二小学校)

▼今回、会長から「HPをつくる上での苦労話を何か書いて」といわれましたが、正直な話、苦労を感じたことはありません。ただ単に送られてきたメールを指示通りにホームページにアップしています。人によっては、「同じことばっかりで億劫になってくる」と感じる方も多いのでしょうが、私は逆に単純な作業をず〜っと繰り返すと何だか穏やかな気持ちになってきます。あまり穏やかすぎて、最近では自分がいつHPの更新をしたのか分からなくなってきました。どうやら私には、このような独りぼっちで行う仕事の方が向いているのでしょうね。▼ 私がホームページをつくる上で大切にしていることは、やはり「早さ」です。ネットの最大の利点は瞬時に情報が伝わるところです。都図研のホームページを開くたびに、最新の都図研の動きが見える。そのようなページを目指して、日々更新しています。おかげで夜型人間だった私が、最近では朝の4時半に会長のメールの受信の音で目が覚めるような、非常に健康的な朝方人間になってしまいました。会長、ありがとう!▼ 現在、都図研HPの一日平均アクセス数は83〜85回となっています。とは言っても決して85人が毎日見ているわけではありません。1人で一日に2〜3回閲覧する方もいますので、私の主観ですが1日に50〜60人が閲覧しているのではないでしょうか?都図研会員が約1300名ということですから、この数字は多いのでしょうか少ないのでしょうか。なんとも微妙なところですね。でも、もしかしたらこれぐらいの微妙なところがいいのかもしれません。「や〜みんな、久しぶり!今日も『とずけん』は、がんばっているよ」って感じで。▼ これからもあまり目立たぬように、ひっそりとホームページの更新をしていきますので、皆さんも、ひっそりと応援よろしくお願いいたします。

Series〜子どもと図工を考える〜

vol.17 〜はみだす子どもの魅力〜

Written by 玉置 一仁

Seriesのページにまとめました。