作品づくりはやめて、未来をつくる仕事をしよう 特別委員会「教科提案部」とは何なのか?

昨年度立ち上がった都図研の新しい組織「教科提案部」。新指導要領への移行が始まる今日。提案部は、一体何を、私たちに提案しようとしているのか? 立ち上げに関わった3人に聞いた。
 
橋田:皆さん、授業ってどうやってつくっています? 僕は地方で担任をやっていて、その時図工の時間って一体何をしたらいいのか全然分からなかった。わかりやすい題材ネタをやるしかない。単発の題材のネタを集めて、順番にやっていく感じ。
宮崎:僕も同じく担任をやっていた時、同じ経験しているんです。その後、東京で図工専科になって、単発題材をつくるだけじゃ駄目だって考えるようになった。
藤井:そう。小学校6年間の先に子どもたちがどう生きていくのかを見据えたいです。点(題材)だけの研究から線の研究へ、広い視野で考えたいですね。
 
−−−それが「点から線へ」「目指す大人像から逆算して」っていうところですね。
藤井:それで、提案部では題材を提案するんじゃなく単元を、さらにはカリキュラムを提案しようと思っているんです。もっというと、カリキュラムを提案できる先生になりたいし、皆さんにもなってほしい。
宮崎:カリキュラムマネジメントするって、つまり、僕らは「作品をつくりたいんじゃない。未来をつくりたいんだ」という意思なんです。
橋田:そう。「君たちが、地球温暖化を食い止めるんだ」と子供に伝えています。今の大人ができない創造的な課題解決ができるように、今、あなたたちは図工をやっているんだよと。
それで、材料とか用具や、平面とか立体じゃなくて、「育てる力」でタグ付けして、授業を一覧できるターミナルみたいなウェブをつくれないかと目論んでみたりしています。
−−−壮大な野望をお持ちですね。その情熱はどこから来るんでしょう。
藤井:危機感があるんです。指導要領が変わっているんじゃなくて、時代が変わっている。僕たちはそれについていかないといけないし、流されない「哲学」をもたないといけないですよ。
 
教科提案部公開授業 2019年1月24日(木)稲城市立稲城第二小学校 展覧会場にて
 
宮崎恒平(立川:新生小)、橋田朋憲(小平:小平三小)、藤井隼人(北:神谷小) 聞き手:渡辺裕樹(昭島:つつじが丘小)